「もっともっとエネルギーを貯めて向かってきてほしい」
「清宮が期待の星っていうのはわかるんだけど、もっとスピーディに成長してほしい」
「まだ安パイの域は脱していないというか。まあ、俺もノアの一員として、親切丁寧に潰しにいきますので」
 3月14日に福岡国際センターで行われる清宮海斗とのGHCヘビー級初防衛戦を前に武藤敬司は余裕の言葉を連発している。
 しかし、本当に清宮は武藤にとって「安パイ」なのか? 昨年8月10日の横浜文化体育館での初一騎打ちでは武藤が勝っているが、その内容を掘り下げると「安パイ」と決めつけているのはブラフではないかと思えるのである。