あるぞMVP!サクラのプリンスは、充実のトップに笑みを浮かべた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」3月5日の第2試合で、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)が今期10勝目を獲得した。
この試合の対局者はTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、内川、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、EX風林火山・滝沢和典(連盟)の並びでスタート。第1試合でチームのダブルエースとして片翼を担う堀慎吾(協会)が2着。今週、チーム成績はここまで1着・1着・2着と順調にプラスを重ねており、セミファイナルシリーズへさらなる上積みを目指し内川が投入された。
ほぼ原点で迎えた南1局、内川はダブ南をポンして早々にテンパイ。これを松本からアガってダブ南・赤・ドラの8000点の加点に成功した。これでトップ目に立つと南4局の内川はアガリトップ条件。またも南がトイツで入り、さらにドラの發も重ねた内川。これらの特急券を鳴ければアガリは早いかと思われたが、瀬戸熊の6索アンカンによって南が新ドラとなってしまう。平素であれば嬉しい打点アップも、他家から切られにくくなることからここでは歓迎はできず、内川は深く息を吐いた。
それでも内川は速攻のチー、南と發のいわゆる「ダブルバック」の仕掛けでテンパイ、勝負を決めに出た。するとこれを松本のリーチ宣言牌の南でロン、南・ドラ5の1万2000点となり、内川は今期10勝目を挙げた。
インタビューでは「野球じゃないですけど、2ケタ挙げられると今シーズンはいい出来だなっていうのを感じますね」と、プロ野球でエースと評される「2ケタ勝利」を意識し、この節目のトップに満足げな表情を浮かべた。またこのトップで内川は個人成績で首位を走る“魔王”ことKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)まで1試合で逆転可能な73.4ポイントまで迫った。個人タイトルを目指す次の登板機会については「監督に聞いてみます」とはぐらかしたが、「狙える位置にいるというのはなかなかない。しっかり狙いたいと思います」と目標を改めて掲げた。
昨年、チーム創設初年度にしてファイナル進出も、最後は大きな壁に阻まれた。経験を積んでさらに強くなったチームは雰囲気も最高、ポストシーズンで早く暴れ回りたいという熱が高まっている。番組のコメント欄は、ファンから投稿されたサクラの絵文字で早くも満開状態。レギュラーシーズン突破に花を添える内川のMVPはあるか、セミファイナル進出は当確も、チームが残す4試合に消化試合はない。
【第2試合結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)4万5400点/+65.4
2着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)3万1100点/+11.1
3着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)2万1500点/▲18.5
4着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)2000点/▲58.0
【3月5日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +548.4(86/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +387.7(86/90)
3位 EX風林火山 ▲41.3(86/90)
4位 赤坂ドリブンズ ▲87.7(86/90)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲115.0(86/90)
6位 セガサミーフェニックス ▲205.0(86/90)
7位 U-NEXT Pirates ▲224.0(86/90)
8位 TEAM雷電 ▲263.1(86/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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