ドラフト指名でもワールド全開か?糸谷哲郎八段「意外と棋士は被るのが嫌なのがわかった」/将棋・ABEMAトーナメント

 その独特な指し回しから「ワールド」と呼ばれることがある重厚な棋士が、ドラフトでも独自色を狙う。プロ将棋界の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」で、リーダーの一人である糸谷哲郎八段(32)は現在、棋王戦五番勝負で渡辺明棋王(名人、王将、36)に挑戦している上り調子の棋士。博学でもあり、また日本将棋連盟棋士会副会長として、普及活動にも精力的だ。その糸谷八段が、ファン注目の一大企画に気合を入れないわけもない。チーム編成からしっかりと戦略を練ってきた。

【動画】ドラフトについて語る糸谷哲郎八段

 前回もリーダーとして出場。高見泰地七段(27)、都成竜馬六段(31)とチームを組んだ。「非常に和気あいあいとできて、非常に楽しくやれたチームだったと思います」と、団体戦ならではの楽しさは味わった。また、超早指し戦の傾向も見えてきた。「前回、数多くの名勝負があったんですけど、わかってきたのは個人適正が相当強いんじゃないかということ。フィッシャールールの時間に慣れている方が非常に強い。普通の秒読みとは別の使い方というかコツがある感じがします」と、それまでは若手有利と言われてきた中、持ち時間5分・1手指すごとに5秒加算という独特なルールには、経験が大きく活きることを指摘した。

 ドラフトについても、前回の例をしっかりと踏まえて考える。「藤井聡太王位・棋聖の指名が少なくて、意外と棋士はかぶるのが嫌がるのがわかってきたので、それも踏まえて戦略を立てようかなと。ある程度広く考えています」と、選択肢は多く考えた。会議に参加する棋士は前回の12人から、今回は14人に増加。重複の可能性も高まり、かつ2巡目まで考えれば、より選べる棋士が減る。理想のチームを作るには、出たとこ勝負ではつらいことがわかっている。

 リーダー本人の調子がいいだけに、3人組さえうまく作れれば、途端に優勝候補に挙げられる。「今年の目標は最後まで戦い抜くことです」。当然、それは優勝宣言と同意だ。

◆第4回ABEMAトーナメント 前回までは「AbemaTVトーナメント」として開催。第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦になった。チームはドラフト会議により決定。リーダー棋士が2人ずつ順番に指名、重複した場合はくじ引きで決定する。第3回は12チームが参加し永瀬拓矢王座、藤井聡太王位・棋聖、増田康宏六段のチームが優勝、賞金1000万円を獲得した。第4回は全15チームが参加。14チームは前年同様にドラフトで決定。15チーム目はドラフトから漏れた棋士によるトーナメントを開催、上位3人がチームを結成する。対局のルールは持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チーム同士の対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負に変更された。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。

 [ドラフト会議3/27開催!]糸谷哲郎八段インタビュー
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 [ドラフト会議3/27開催!]斎藤慎太郎八段インタビュー
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「第4回ABEMAトーナメント」1000万をかけたあの団体戦が帰ってくる!今回は15チームにパワーアップ!
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