親善大使・伊藤かりんも悩みっぱなし 藤井王位・棋聖、羽生九段参加のドラフト予想に挑戦「難しい!」/将棋・ABEMAトーナメント
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 将棋親善大使で元乃木坂46伊藤かりんも楽しみにしている大会が今年もやってくる。昨年、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言で公式戦が中止、延期となった中、非公式戦ながらファンの注目を集めたプロによる団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の次回大会、「第4回ABEMAトーナメント」の開催が決まった。普段であれば自分一人で相手と戦う棋士たちが、3人1組のチームを組んで超早指しで戦うというルールが評判に。3人で作戦を組んだり、談笑したりという、めったに見られないシーンが多かったことも評価されるポイントとなった。伊藤は、昨年に引き続き行われるドラフト会議の予想に挑戦。将棋親善大使が考える夢のチームはどんなものになったのか。

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 昨年は12チームで戦った同大会だが、今年は15チームに増加。14チームはドラフトで、残り1チームは指名から漏れた棋士がトーナメントを戦い上位3人でチームを結成することになった。振り飛車党の伊藤としては、前回の久保利明九段・菅井竜也八段・今泉健司五段による「チーム振り飛車」に続く、「新・チーム振り飛車」も気になるところだが、真っ先に思いを馳せたのが糸谷哲郎八段の指名だ。

 伊藤かりん 私がお世話になっている、山崎隆之先生を指名してほしいんです!去年もそう言ったんですけど、糸谷先生が指名をされなくて、勝手に裏切られた気持ちになっています(笑)。もう一人となると、やっぱり森門下つながりで千田翔太先生(七段)ですかね。

 公式戦でも糸谷八段は棋王戦で渡辺明棋王(名人、王将)に挑戦中。山崎八段は念願の順位戦A級入りを決めるなど、絶好調の2人でもある。そこに将棋ソフトの研究でも知られる千田七段を加えた「チーム森一門」が完成すれば、優勝候補の一角に数えられるのは間違いない。

 続いて考えたのは、日本将棋連盟会長を務める佐藤康光九段の指名。第3回大会では森内俊之九段、谷川浩司九段という永世名人の有資格者2人を選び「チームレジェンド」を結成した。Twitterのアカウントも開設し、さらには大会後、書籍にもなったチームだけに、伊藤の願いは「絶対レジェンドチームがいいです!3人が絡むことはレアだし、会長はそういうものを大切にされる方だと信じています」と再結成されることだ。ただ、ここで気になるポイントが一つ。ドラフト前の取材に対して佐藤九段は、森内九段に指名が重複するのでは、と予想していたことだ。これを聞いて「意味深なっ!それは羽生善治先生(九段)が取りに行くってことですか?それも胸アツじゃないですか!それをみなさん予想したら、手を引いちゃう人もいるんじゃないですかね」と考えをめぐらせた。

親善大使・伊藤かりんも悩みっぱなし 藤井王位・棋聖、羽生九段参加のドラフト予想に挑戦「難しい!」/将棋・ABEMAトーナメント
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 羽生九段と言えば、昨年もリーダーとして出場はしたものの、ドラフト会議は今回が初。同じく初参加の藤井聡太王位・棋聖とともに、誰を指名するのかが大きな焦点になっている。「羽生先生は、強いチームにこだわるんですかね。こだわらないんですかね。わからないなぁ…」とすっかり悩みこんだ。それでも最終的には1巡目に森内九段、2巡目に郷田真隆九段と、いわゆる「羽生世代」で固める布にした。

 また藤井王位・棋聖については、さらに難しい。自分より年下の棋士は1人だけ。その他は全て年上の棋士を指名することになる。「年齢が下の方から指名をするって、どういう感情なんだろうと思うんですよね。師匠の杉本昌隆八段とかはどうなんだろう…」と、また考え始めた。

 この他、この大会で活躍してほしい棋士はたくさんいる。やはり気になる振り飛車勢については「菅井先生は、きっと久保先生を指名する。もう一人には願望で師匠の戸辺誠先生(七段)を入れて欲しい」と願った。また羽生世代のチームを予想したのに関連し「世代が合っているチームも胸アツなんですよ。渡辺先生、広瀬章人先生(八段)、佐藤天彦先生(九段)あたりの世代の横のつながりが見えないですが、私は中村太地先生(七段)を誰か選んで欲しい」と、NHK・Eテレ「将棋フォーカス」で共演した棋士の名も入れた。

 棋士との仲もよく、情報網も広い伊藤にして、頭を悩ませてばかりだったドラフト予想。果たして考えた2チームは実現するのか。また注目した棋士は指名されるのか。注目の放送は3月27日だ。

◆第4回ABEMAトーナメント 前回までは「AbemaTVトーナメント」として開催。第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦になった。チームはドラフト会議により決定。リーダー棋士が2人ずつ順番に指名、重複した場合はくじ引きで決定する。第3回は12チームが参加し永瀬拓矢王座、藤井聡太王位・棋聖、増田康宏六段のチームが優勝、賞金1000万円を獲得した。第4回は全15チームが参加。14チームは前年同様にドラフトで決定。15チーム目はドラフトから漏れた棋士によるトーナメントを開催、上位3人がチームを結成する。対局のルールは持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チーム同士の対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負に変更された。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。

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