自分の手牌に、捨て牌(河)の状況が見えてこその麻雀だが、トッププロともなれば指先で牌を読み取る盲牌(モウパイ)と発声さえあれば、十分に戦える。プロ麻雀リーグ「Mリーグ」で活躍する4選手が、番組企画で全員、完全に目隠しをした状態で対局に挑戦。自分の手牌をきれいに並べるだけでなく、相手の捨て牌までしっかり記憶する神プレイを見せた。
麻雀ニュース番組「熱闘!Mリーグ」で実施されたこの企画。渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、TEMA雷電・黒沢咲(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)の4人が、対局場に入る前から目隠しをする徹底ぶりで、東風戦の勝負に挑んだ。
試合開始から終わりまで、一切目隠しを外さないルールで自動配牌ではあるが、残り山がどこにあるかも見えない状態。それでも4人は、きれい理牌(手牌を順番に並べる)をこなすと、打牌時には何を捨てたか発声するルールの中、まるで問題なく対局を進めていった。
自分の手牌、捨て牌だけでも覚えるのがやっとのところだが、アマチュアのファンを驚かす記憶力が次々と披露された。佐々木が序盤にピンズ・ソウズのカンチャンを嫌ったところでは、和久津が「おもむろじゃん」とぽつり。これに松本も続いて「カンチャン、払ってる」と指摘した。さらに和久津が「4筒・6筒、6索・8索と払ってる」と重ねると、視聴者からは「なんでわかるんだ」「めちゃくちゃすごいわ」「覚えてるんだ」と驚きの声が次々と寄せられた。自分だけならさておき、全員の捨て牌を耳で聞こえた情報だけで覚えるのは至難の業。これをあっさりやってのけるあたりが、トップ選手の片鱗だ。
さらに和久津が6・9筒でリーチをした場面で、松本が「ピンズの6・9筒以外、通りそうですね」とニヤリ。これには和久津も、目隠し状態でもわかるぐらいの不機嫌モードに突入。無事にツモアガリした際には「松本さん、人の待ちバラすのやめてくれる?」とふくれたが、直後に裏ドラが3枚乗ったことで、すっかり機嫌を戻していた。相手の待ち牌がわかるまでには、さらに正確な情報が求められるだけに、さらにMリーガーのすごさが際立つシーンにもなった。
(ABEMA/熱闘!Mリーグより)
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