年中休まず麻雀牌に触り続けているプロ雀士の指先は、常人の予想を遥かに超える繊細さを持っていた。麻雀ニュース番組「熱闘!Mリーグ」で、対局者が目隠しをした状態で麻雀を行うという企画が行われた。ここでファンを驚かせたのが、KONAMI麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人(連盟)の超感覚。牌に掘られた文字は全く同じながら、微妙な手触りの違いだけで、牌の違いを識別した。
麻雀には、山から牌をツモった際に、親指の腹で牌の彫り込み具合を感じ取り、見なくても識別する盲牌(モウパイ)というテクニックがある。何も書いていない白、ピンズの中でも数が少ないものなどは、比較的に容易だと言われるが、マンズなど漢字の画数が増えたり、その他の牌種でも彫り込みの数が増えたりするほど難易度も上がるとされている。
ところが佐々木は、彫り込みの違いをさらに上回る手触りだけで感じ取った。麻雀牌にはノーマルの牌と、ドラ扱いになる赤牌がある。この2つの形は全く同じだが、佐々木は対局中「これ、どっちか赤ってことあるかな」と、ノーマル五萬と赤五萬が揃ったところで、ぽつりとこぼした。さらには「感触でこっちかな」と、ノーマル五萬の方を打牌すると、ファンからは「プロはすごすぎる」「当たってる!」「どうなってんだ」と驚きのコメントが相次いで寄せられた。
対局終了後、同卓した渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)から「なんで赤ってわかったんですか?彫りの深さ?」と聞かれると「(赤牌は)引き慣れているからね」とニヤリ。「ぬるっと来る感じ」と答えた。ここで松本から、今度はノーマル5筒と赤5筒の2つを並べられ、即席の盲牌クイズを出されたものの「こっちだろ。ちょっと感覚が違う」と、見事に赤5筒を選んで正解に。「寿人すげぇわ」「盲牌最強位じゃん!」「まじか!?」と、さらに驚きの声が増え続けていた。
(ABEMA/熱闘!Mリーグより)
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