将棋の名人戦七番勝負第1局が4月8日に2日目を迎え、午前9時から対局が再開した。この再開時、対局者の渡辺明名人(棋王、王将、36)、斎藤慎太郎八段(27)、立会人の中村修九段(58)の間で、開始時間を巡る珍場面が生まれた。
名人戦は持ち時間各9時間の2日制。1日目に封じ手が行われ、翌日の対局開始時間を目処に開封、後に対局が再開するという流れになっている。この日も中村九段が2通の封じ手にはさみを入れ、渡辺名人の60手目を公表。再開時間である午前9時を待つだけの状況だった。
ここで中村九段が、「定刻になりましたので…」と再開を告げたところに、渡辺名人が「なってない…なってます?」と、すぐさま“待った”。斎藤八段も自分の時計を確認すると、中村九段も「なってない!?」と記録係に聞くなど、対局場にいる関係者が一斉に時計を確認する事態となった。
結果、約10秒後に改めて再開が告げられ、対局自体には影響がなかったが、珍しいシーンに視聴者からも「びっくりした!」「まさかのツッコミ」といった感想が多く寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)