将棋のヒューリック杯棋聖戦の決勝トーナメント決勝(挑戦者決定戦)が4月30日に行われ、渡辺明名人(棋王、王将、37)と永瀬拓矢王座(28)が午前10時から対局を開始した。勝者は現タイトル保持者である、藤井聡太棋聖(王位、18)との五番勝負への出場権を得る。
【中継】ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント渡辺明名人対永瀬拓矢王座
渡辺名人は2000年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:15期)で、第78期名人(A級以上:11期)。タイトル通算28期は現役2位、歴代4位。棋戦優勝も11回を誇る。現在、最多の三冠保持者で“現役最強”とも呼ばれている。
永瀬王座は2009年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:4期)、順位戦A級(A級:1期)。タイトルは叡王1期、王座2期で、若手棋戦で2回の優勝経験がある。将棋に対するストイックな姿勢から「軍曹」「中尉」などとも呼ばれ、千日手・持将棋などもいとわない「負けない将棋」を貫く棋士だ。
両者とも昨期の棋聖戦では、藤井棋聖に敗れている。渡辺名人はタイトルをかけた五番勝負で敗れ、史上最年少でのタイトル獲得を許した相手となってしまった。また、この五番勝負への進出をかけて戦っていたのが永瀬王座。今回、どちらが挑戦者になっても、リベンジマッチという形になる。
両者の過去の対戦成績は、渡辺名人の15勝、永瀬王座の5勝。持ち時間は各4時間で、振り駒の結果、先手は渡辺名人。ABEMAではこの対局を終了まで、生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)