大相撲夏場所>◇四日目◇12日◇東京・両国国技館

 前頭十七枚目・天空海(立浪)と前頭十三枚目・大奄美(追手風)の一番で、左を差され、土俵際で絶体絶命となった天空海が懸命の粘りを見せて同体に。両力士がもつれるように土俵下に落下した際に館内は一時騒然となったが、物言い協議後に簡潔な説明がなされると拍手が沸き起こった。

【映像】執念の同体に館内騒然

 立ち合い左に変化した天空海だったが、大奄美に左を差されると一気に押し込まれて土俵際まで後退。その後、俵の上で粘ったものの、最後は両力士がもつれるような体勢で土俵下へと落ちていった。際どい勝負に館内がざわつき、行司軍配は天空海にあがったものの、物言いがついて審判団が協議する展開に。その後、審判長が「ただいまの勝負は、両者、かかととつま先が出るのが同時と見て、取り直しといたします」と簡潔に説明すると、客席には拍手が響いた。取り直し後の一番では、大奄美が肩透かしで天空海を下して2勝目、敗れた天空海は3敗目を喫した。

 取組を受けて、ABEMAで解説を務めた元大関・琴奨菊の秀ノ山親方は「大奄美の腰が重いですね。上体良いと思います」と説明。取り直し前の一番で立ち合い変化した天空海については「やはり大きな体なので、まずは(立ち合いで)しっかりとぶつかって圧力をかけないと。その延長線上に色々な激しい動きがあるので」と指摘した。

 同体となった一番に、視聴者からは「どっち?」「右足先?」「これは難しい」といったコメントが寄せられたほか、審判長を務めた元関脇・水戸泉の錦戸親方の説明について「簡潔な説明!」「シンプルで理解できる」「わかりやすい」といった声も相次いでいた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)

【映像】執念の同体に館内騒然
【映像】執念の同体に館内騒然
「マズいですね…」元若乃花、照強がまいた塩の行方に苦笑 【ABEMA TIMES】
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