自身初の連覇も“秒読み段階”大関復帰場所で史上初の優勝に王手をかけた照ノ富士
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 21場所ぶりに大関に復帰した照ノ富士が群を抜いた強さで初日から連勝街道をばく進。九日目には後続と2差がついて独走態勢となり、全勝優勝の可能性も囁かれたが思わぬ形で躓いた。

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 十一日目は妙義龍を強烈な小手投げで土俵に叩きつけたものの相手の頭を押さえた右手が髷を引っ張っているとみなされ、痛恨の黒星。追いかける大関貴景勝との差は1つに縮まった。それでも傾きかけた流れは自力でしっかりと引き寄せた。十二日目は分が悪かった阿武咲を一蹴すると翌十三日目は貴景勝が遠藤の土俵際の逆転技に不覚を取り、両者の差は再び2差に広がった。

 大関返り咲きを果たしたのは昭和以降、照ノ富士が史上11人目で12例目(栃東が2回)だが、復帰場所での勝ち星は汐ノ海と栃東の10勝がこれまでの最高で、照ノ富士は無傷のまま10日目にこれに並んだ。優勝戦線に名を連ねた例も汐ノ海がわずかに絡んだくらいで、このまま優勝となれば史上初の快挙となる。

 もっとも場所前から優勝の大本命と見られ、現状の実力からしてこれは大方の想定内とも言えるだろう。ただし、関脇-大関での連覇となれば、のちの大横綱双葉山以来となり、1場所15日制になってからは前例がない。

 復帰場所に限らず、これまで大関から陥落後に再び返り咲いた再大関在位中に賜盃を抱いたのは栃東、貴景勝の2人。過去3度の優勝はいずれも関脇以下だった照ノ富士は最初の大関時代の在位14場所中で優勝決定戦には2度進出しているが、大関としての優勝はまだない。

 攻め込まれた相撲は髙安戦だけという圧倒的な強さで連勝を続ける無敵大関。十四日目の遠藤戦に勝利すれば4度目の賜盃となる。そうなれば、来場所は綱取りとなるが、大関陥落経験者で綱を張ったのは三重ノ海の1人だけ。さしたる対抗馬が見当たらない今、29歳の苦労人大関がこれに続く可能性は十分。自身初の連覇はもはや“秒読み”段階だ。

ABEMA大相撲チャンネルより)

首が極まる瞬間も
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巨体を土俵外へ
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土俵下へダイブする貴景勝
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