照ノ富士、昭和以降初の大関復帰場所V “史上最大の復活劇”は来場所綱取りの新ステージへ
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大相撲夏場所>◇千秋楽◇23日◇東京・両国国技館

 大関・照ノ富士(伊勢ヶ濱)が、優勝決定戦の末に12勝3敗の成績で2場所連続、自身4度目の幕内優勝を決めた。度々のけがで一時は序二段まで番付を下げたが、ついに大関の地位まで復帰した今場所は、横綱不在の中、常に優勝争いをリード。他を寄せ付けないパワーでまたも賜杯を抱いた。以前“史上最大の復活劇”と騒がれたが、来場所にはついに自身初の綱取り挑戦という新ステージに向かう。

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 本割では大関・貴景勝(常盤山)に突き落としで敗れ12勝3敗で並ばれたが、昨年の十一月場所に続く両者での優勝決定戦では勝利。終盤苦しんだ末に、4度目の賜杯を手にすることになった。

 照ノ富士は、幕内経験者としては初めて序二段から関取復帰を果たすと、昨年七月場所にはついに幕内復帰。そこから今場所を含めて1年間、6場所全てで勝ち越すと、途中休場した九月場所を除いた5場所で2ケタ勝利。優勝3回と、抜群の安定感を誇った。

 過去3度の優勝は平幕1回、関脇で2回。ただし今場所は大関としての優勝で、来場所はもれなく綱取りがかかる場所になる。これからは“史上最大の復活劇”とは語られない。これからは照ノ富士が、どん底からでも頂点を目指すことができるという、新たな伝説の始まりだ。

ABEMA/大相撲チャンネルより)

2場所連続優勝を果たした照ノ富士
2場所連続優勝を果たした照ノ富士