将棋の叡王戦本戦トーナメント2回戦が5月26日に行われ、佐々木大地五段(25)が澤田真吾七段(29)に千日手、指し直しの末に99手で勝利した。佐々木五段はベスト4一番乗りで、来期のシード権を獲得。初のタイトル挑戦にまた一歩前進した。
【中継】叡王戦 本戦トーナメント 2回戦 澤田真吾七段 対 佐々木大地五段
王位戦の挑戦者決定リーグには4期連続参加、棋王戦でも挑戦者決定二番勝負まで進んだことがある佐々木五段は後手番から矢倉に組んで、雁木に構えた澤田七段を迎え撃つと、両者駒組みを終えたところで、一度も駒がぶつかることなく膠着状態に。同一局面が4回出たところで千日手、指し直しとなった。
先手番となった指し直し局では、得意戦型の一つである角換わりでスタート。澤田七段の積極的な攻めに、間違えることなく対応し続けると、手番が回ってきたところで徐々に有利、優勢に。1分将棋が続いた澤田七段に対し、数分ながらも残していたことが功を奏してか、自玉の安全度を維持し続けそのまま押し切った。
現タイトル保持者は豊島将之叡王(竜王、31)。本戦には渡辺明名人(棋王、王将、37)、藤井聡太王位・棋聖(18)、永瀬拓矢王座(28)と、タイトルホルダーが全員勝ち残っている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)