将棋の藤井聡太王位・棋聖(18)が5月31日、叡王戦本戦トーナメント2回戦で永瀬拓矢王座(28)に138手で勝利し、ベスト4進出を果たした。藤井王位・棋聖は、準決勝で丸山忠久九段(50)と対戦する。
【中継】叡王戦 本戦トーナメント 2回戦 藤井聡太王位・棋聖 対 永瀬拓矢王座
デビュー間もないころから、ともに研究する先輩でもある永瀬王座とのタイトルホルダー対決は、じっくりとした序盤を経由。中盤からはじりじりとリードを許す展開となった。
劣勢の中、82手目には持ち時間の3時間を全て使い切り、苦しい1分将棋が続いていたが、終盤では永瀬王座の攻めをぎりぎりのところでかいくぐり、ついには逆転。粘り強さにも定評がある永瀬王座を振り切り、初の叡王挑戦に一歩前進した。
藤井王位・棋聖は今週6月3日に順位戦B級1組の2回戦で稲葉陽八段(32)と対戦。さらに6日にはヒューリック杯棋聖戦の五番勝負で渡辺明名人(棋王、王将、37)を挑戦者に迎え、初のタイトル防衛戦をスタートする。昨夏は、最年少タイトル獲得などで日本中を大いに沸かせたが、この日の逆転勝利のように今年の夏も熱い対局が繰り返されそうだ。
(ABEMA/将棋チャンネルより)