俳優兼プロ雀士、萩原聖人。ドラマ、映画を中心に多忙な俳優業をこなしながら、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」でも創設の2018シーズン以来、プレーをし続けているが、3年目となった2020シーズンはこれまで以上に大きな壁にぶち当たった。参加30選手中、個人成績は最下位。「出口の見つけ方がわからない」とまで悩み続けた男は、それでもくじけずに来期を見据えて前を向く。

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 人気ドラマ、映画に多数出演し、演技派俳優としての知名度を誇る萩原。麻雀プロ歴はMリーグ創設とほぼ同じ3年と浅い。それでも人気からすれば、全国数千人いると言われるプロ雀士の中でも群を抜く。「芸能界最強雀士」とも呼ばれるほどのテレビ対局の実績と注目度を引っさげてMリーグの舞台に挑戦したが、1年目から個人成績は3年連続でマイナス。しかも3年目は最悪のシーズンとなった。「麻雀を打っていてつらかったですね。袋小路じゃないですけど、出口の見つけ方がわからない。つらかった、きつかったです」と、心情を吐露した。

 所属するTEAM雷電の瀬戸熊直樹、黒沢咲はどちらも同じ日本プロ麻雀連盟のプロでもある。プロ雀士として戦い続ける中で、とても多くの時間を過ごしている2人だ。黒沢にとって萩原は「瀬戸熊さんより歳が近いお兄さん。いつも私においしいものを買ってきてくれる。あの萩原さんがケーキ屋さんに整理券を持って並んで、買ってきてくれるんですよ」。ファンに向けて魅せる麻雀を貫く男は、仲間への心配りも欠かさない。熱く優しい男は瀬戸熊、黒沢と肩を組むだけでなく、成績でも肩を並べてチーム初のファイナルに進みたかったことだろう。だが、結果はセミファイナル6位で敗退。厳しい現実を突きつけられた。

 Mリーグの中には、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)のように、他にも芸能界の仕事をこなす者がいる。だからこそ俳優とプロ雀士という二足のわらじには「両立させること自体は難しくない」という自負もある。ただし、異なる2つの世界で最高のパフォーマンスが発揮できるかと言われれば、きれいに結果を揃えることはかなりの難題だ。「難しいというか大変。両方でMAXな形で表現するのが大変だなと3年やって思います。今年は如実にMリーグで感じる。俳優をやっているからとかいう問題ではないです」と言い訳はしない。そもそもプロ雀士になる時も、どちらの世界でも活躍できるという自信を持っていなければ、そんな選択はしていない。多くのプロ雀士の憧れでもあるMリーグの舞台で、3年連続で“負け組”に入ったとしても、ここで諦めるわけにはいかない。不屈の精神で生み出す大逆転は、きっとこれまで以上に多くのファンを魅了する。

 今年、あわやレギュラーシーズン敗退という危機で、黒沢がリーグ史に残るような大逆転劇を演じたことがある。その瞬間、ロッカールームで萩原は「ホントに!?ウソでしょ!?お嬢!!こんなことありますか!やりました!」と、瀬戸熊やチーム関係者と泣きそうな顔で歓喜した。シーズン終了後、3年分の借りを全て返すと宣言したスター選手。来年こそはその活躍を待ちわびた多くの人々に喜びの涙をもたらす。

(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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