将棋の棋聖戦五番勝負第1局が6月6日、千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行われ、藤井聡太棋聖(王位、18)と渡辺明名人(棋王、王将、37)が午前9時から対局を開始した。立場は入れ替わったが昨年と同カードのシリーズで、藤井棋聖は自身初の防衛戦に最年少防衛と最年少九段の2つの記録更新がかかっている。
【中継】ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負 第一局 藤井聡太棋聖 対 渡辺明名人
藤井棋聖は、昨年の棋聖戦五番勝負で渡辺名人を3勝1敗で下して、最年少でタイトルを獲得。後には王位も獲得し最年少での二冠、八段昇段も果たしてタイトルホルダーの仲間入りを果たした。全4局のうち第1局が将棋大賞の名局賞、第2局が升田幸三賞・特別賞に選ばれるなど、好局が次々と生み出された。このシリーズで第4局までに防衛を決めると、19歳7日という最年少防衛記録を更新するほか、防衛すればもれなく渡辺名人が持つ最年少九段記録、21歳7カ月を更新する。
対する渡辺名人は、藤井棋聖にタイトルを奪われたものの、その後に名人を獲得。その後に王将、棋王、名人と3タイトルで防衛に成功。通算タイトル数も歴代4位、現役2位の通算29期まで伸ばし“現役最強”とも呼ばれている。
持ち時間は各4時間で、振り駒の結果、先手は渡辺名人。第2局以降は、先後を入れ替えて戦い、最終第5局まで進んだ場合には、再度振り駒で決める。ABEMAではこの対局を終局まで生放送するほか、視点切り替え可能なマルチアングル放送も行っている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)