現在の将棋界にはタイトルホルダーが4人いる。渡辺明名人(棋王、王将、37)、豊島将之竜王(叡王、31)、藤井聡太王位・棋聖(18)、永瀬拓矢王座(28)。「4強時代」とも言われ出している中、ここに食らいつこうとしているのが広瀬章人八段(34)だ。2020年度の賞金ランキングでも4人に次ぐ5位で、トップ棋士12人が参加する将棋日本シリーズ JTプロ公式戦にも3年連続7回目の出場を果たしている。タイトル2期の実績もあり、まだまだ活躍が期待されるが、当の本人からは4強に割って入るために「AIをうまく使うことを重視するか、変化球みたいなものを磨いていかないといけないのか、考えている最中です」と、今後の方針について頭を悩ませているところだという。