将棋の藤井聡太王位・棋聖(18)が6月22日、叡王戦本戦トーナメント準決勝で丸山忠久九段(50)に87手で勝利した。これにより26日に、決勝にあたる挑戦者決定戦で斎藤慎太郎八段(28)との対戦が決定。この一局に勝利すると、現タイトル保持者である豊島将之叡王(竜王、31)との五番勝負への進出が決まる。
【中継】叡王戦 本戦トーナメント 準決勝 藤井聡太王位・棋聖 対 丸山忠久九段
名人経験もあるベテラン実力者も突破し、3つ目のタイトルにまた少し近づいた。過去0勝1敗だった丸山九段を相手に、先手番から相手得意の一手損角換わりを受けて立った。この戦型のスペシャリストに対して序盤から互角に指し進めると、中盤から徐々にペースを握る展開に。その後は、終盤に向かうに連れて中継していたABEMAの「SHOGI AI」でも緩やかに勝率99%に近づいていく、通称「藤井曲線」がきれいに描かれる快勝譜となった。
藤井王位・棋聖は、現在棋聖戦五番勝負で渡辺明名人(棋王、王将、37)を挑戦者に迎えて防衛戦の最中。また来週29日からは王位戦七番勝負が開幕し、豊島竜王の挑戦を受ける。仮に叡王で挑戦権を得れば、豊島竜王と2つのタイトル戦を合わせて“十二番勝負”を戦うことになる。なお、藤井王位・棋聖と豊島竜王の過去の対戦は、6勝1敗で豊島竜王がリードしている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)