ベテラン棋士が見つけたトップ棋士の意外な特徴「かばんの中がきれい。整理整頓されている」
【映像】ABEMAでみる

 プロの将棋界は、対局時にスマホなどの電子機器を持ち込めないことになっている。普及、進化した将棋ソフトなどの不正利用を防ぐためだ。そのため対局時には所定の場所に預けてから対局に向かう。タイトル戦であれば、立会人の棋士がそのチェックをする役割を担う。中村修九段(58)は、そんな身体チェックの際、トップ棋士のある特徴に気づいたという。

【動画】中村九段と井出五段のおもしろダブル解説

 中村九段は6月29日に始まったお~いお茶杯王位戦七番勝負の第1局、藤井聡太王位(棋聖、18)と豊島将之竜王(叡王、31)の対戦で、ABEMAの解説を務めていた。ふとした話の流れから立会人を務めた時の思い出を紹介。特に注目したのは「かばんの中身」だった。

 タイトル戦に登場する棋士は、そのほとんどが和服。会場に来たところで荷物チェックするのは、立会人の務めだ。「金属探知機でやるんですよ。着物の中に何もないかとか。みなさん、かばんの中がきれいでね」。チェックしやすいように少なくしている者もいるだろうが、多くの棋士がとても整理整頓ができているという。「かばんの中がきれいな人は、頭の中もすっきりしているんだろうなと。整理整頓ができている人は、将棋の局面に何かをすぐに引き出せる。できていない人は、その局面を指したことがあるのに思い浮かばない、ということが山ほどあると思う」。さらには「トップ棋士のかばんの中身は、みなさんに見せてあげたいぐらい素晴らしいですよ」と付け加えた。

 対局前に将棋ソフトを活用し、棋力を高めている棋士は多いが、いざ始まってしまえばそこからは自分の脳だけが頼り。事前の研究も脳内がきっちりと整理されていなければ、せっかくの成果も対局に活かされない。やるべきことが決まっているほど、指し手の精度もスピードも上がっていくはずだ。対局場には、様々なものを持ち込む棋士も多いが、かばんや盤の横の様子がどの程度整っているかを見れば、対局者の脳内がどれだけ整理されているかを予想することができるかもしれない。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

棋士の思っているいろいろなこと
棋士の思っているいろいろなこと
お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第一局2日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王
お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第一局2日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王
第62期 王位戦 七番勝負 第一局 2日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王
第62期 王位戦 七番勝負 第一局 2日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王
藤井聡太全局集
藤井聡太全局集
令和5年度版・下 防衛ロード編
Amazon
藤井聡太がやさしく教える
藤井聡太がやさしく教える
将棋の手筋
Amazon
日本将棋連盟公認デジタルカードコレクション サービス開始
日本将棋連盟公認デジタルカードコレクション サービス開始