将棋の藤井聡太棋聖（王位、18）が7月3日、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第3局で渡辺明名人（棋王、王将、37）と午前9時から対局を開始した。藤井棋聖は開幕から2連勝しており、本局に勝利すれば最年少でのタイトル防衛と九段昇段、2つの記録を更新する。最強の挑戦者相手に一気にストレート勝ちを収めるか、渡辺名人が意地を見せて反撃するか。将棋界大注目の一局が幕を開けた。
【動画】ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負 第三局 藤井聡太棋聖 対 渡辺明名人
昨年、渡辺名人から3勝1敗でタイトル奪取に成功した藤井棋聖は、リターンマッチとなった今シリーズでも第1局から好調で2連勝。一気に初防衛に王手をかけた。本局で勝利した場合、屋敷伸之九段（49）が持つ最年少防衛記録19歳7日を更新する。また、防衛すればタイトル通算3期となり、九段昇段の条件をクリア。渡辺名人が持つ21歳7カ月の記録も更新する。
渡辺名人は歴代4位、現役2位のタイトル29期の実績を持つ実力者。現在最多の三冠保持者でもあり“現役最強”とも呼ばれている。タイトル戦においては、過去38回出場し、ストレート負けは一度もない。ただ、藤井棋聖は通算の対戦成績で7勝1敗と圧倒。現在も4連勝中だ。
持ち時間は各4時間で、先手は渡辺名人。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。また視点を変えられるマルチアングル放送も同時に実施中だ。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
