将棋の藤井聡太棋聖(王位、18)が7月3日、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第3局で渡辺明名人(棋王、王将、37)と現在対局中だ。藤井棋聖は、本局に勝利すれば最年少でのタイトル防衛と九段昇段を同時に達成する。対する渡辺名人は、過去38回のタイトル戦出場でストレート負けは一度もなし。「矢倉」の出だしで始まった一局は、早々に駒がぶつかる激しい進行となっている。
【動画】ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負 第三局 藤井聡太棋聖 対 渡辺明名人
棋聖戦五番勝負に加え、お~いお茶杯七番勝負では豊島将之竜王(叡王、31)とも防衛戦を戦っている藤井棋聖。叡王戦でも挑戦権を獲得するなど、多忙ながら充実した日々を送っているが、この棋聖戦五番勝負でも第1局から2連勝。一気に初防衛に王手をかけている。昨年の同シリーズでは渡辺名人と名局賞、升田幸三賞・特別賞に選ばれる対局を生み出しており、本局でも熱戦が期待されている。
渡辺名人は、シリーズ開幕前に名人戦七番勝負を戦い防衛に成功。現在最多の三冠を維持したが、昨期敗れたこの棋聖戦五番勝負では、早くもカド番に追い込まれた。ただ、過去のタイトル戦ではストレート負けは一度もなく、昨期も同じく第3局はカド番だったが反撃の1勝を挙げた。最近では対局の間隔も空いたことで、藤井棋聖への反撃の準備は整っている。
両者の対戦成績は藤井棋聖が7勝1敗と大きくリード。初対戦から藤井棋聖が3連勝した後、渡辺名人が1勝返したが、その後が再び藤井棋聖が勝ち続け、現在4連勝中だ。本局は、矢倉の最新形からスタートしたが、藤井棋聖が38手目に69分の長考。昼食休憩を前に、早くも持ち時間では渡辺名人が91分リードしている。
持ち時間は各4時間で、先手は渡辺名人。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。また視点を変えられるマルチアングル放送も同時に実施中だ。
【昼食の注文】
藤井聡太棋聖 富士山キーマカリー 渡辺明名人 オムライス
【昼食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太棋聖 1時間58分(消費2時間2分) 渡辺明名人 3時間29分(消費31分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)