将棋のヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第3局が7月3日、行われている。防衛に王手をかけている藤井聡太棋聖（王位、18）と挑戦者の渡辺明名人（棋王、王将、37）による一局は、矢倉から動きの激しい序盤になったが、中盤に入ってからは両者、長考が続き、動きの少ない状況に。形勢も全く互角で、持ち時間も両者半分の約2時間ずつ使うなど、がっぷり四つの展開になっている。
【動画】ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負 第三局 藤井聡太棋聖 対 渡辺明名人
開幕から2連勝し、最年少でのタイトル防衛・九段昇段に王手をかけている藤井棋聖と、自己最多の四冠を目指す渡辺名人との対局は本局が9局目。過去の8局は藤井棋聖が7勝1敗と大きく勝ち越しているが、渡辺名人もタイトル戦で過去38回出場し、ストレートで負けたことはなく、どんな反撃をしてくるかにも注目が集まっている。
矢倉で始まった一局は、先に藤井棋聖が1時間を超える長考があり、一時は1時間30分以上、渡辺名人がリードをする場面もあったが、今度は43手目に渡辺名人が1時間半を超える大長考。両者の研究範囲から外れた可能性もあり、勝負を左右する重要な局面のようだ。
持ち時間は各4時間で、先手は渡辺名人。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。また視点を変えられるマルチアングル放送も同時に実施中だ。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
