<大相撲七月場所>◇十一日目◇14日◇名古屋・ドルフィンズアリーナ
十両五枚目・炎鵬(宮城野)と十両二枚目・天空海(立浪)の一番で、敗れた炎鵬が土俵上に寄り倒されてうめき声を上げ、館内が騒然とする一幕があった。一方、直後に立ち止まり、向き直って炎鵬を抱え起こした天空海の振る舞いに、客席からは拍手も沸き起こった。
体重98キロの小兵・炎鵬が対戦したのは、体重164キロと一回り大きな体格の天空海。炎鵬は立ち合い低く当たって前まわしを取ると、頭をつけて果敢に攻めていくが、体格差のある天空海の力に押され、最後は土俵際で寄り倒されて9敗目となる黒星を喫した。
勝負が決する際、天空海が炎鵬に覆いかぶさるように寄り倒すと、館内には「ドスッ」という鈍い音が鳴り響き、「ウッ」という炎鵬のうめき声に館内は一時騒然となった。その後、一度は立ち位置に戻りかけた天空海だったが、すぐに向き直って炎鵬の体を気遣うように手を添えて抱き起すと、客席からは大きな拍手が鳴り響いた。天空海は6勝目を挙げ、勝ち越しまであと2つと迫った。
敗れた炎鵬にABEMAの視聴者からは「体の大きさが違う」「ボディプレス」といった声が寄せられたほか、「炎鵬大丈夫?」「大けがは見たくない」など心配するコメントも相次いでいた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)