【米大リーグ】ツインズ1-2エンゼルス(7月24日・日本時間25日 ミネアポリス/ターゲット・フィールド)
エンゼルスの大谷翔平投手が敵地で行われたツインズ戦に「2番・DH」で先発出場。4打数で2本のツーベース、1得点など、僅差でのチームの勝利に貢献した。さらにエンゼルスの先発左腕パトリック・サンドバルが、9回1死までツインズ打線をノーヒットに抑えノーヒッター目前まで迫る13奪三振の快投を披露した。2番指名打者のルーキーであるルーカーにライト線に落ちる二塁打を許し、ノーヒットノーランは惜しくも逃したが、サンドバルは8回2/3を投げ108球。奪三振13、被安打1、与四死球3、自責点1の内容だった。
そんな試合でサンドバルや大谷の他に、注目を集めたもう一人の人物がいた。それが、64歳のトム・ハリオン球審だ。同球審についてABEMAで解説を務めたメジャーリーグアナリストの福島良一氏は「今月13日(日本時間14日)に行われたオールスターゲームの球審でした。大谷の1回のマウンドをさばいていたんですよね」と紹介。
すると3回裏、ツインズの攻撃。8番セレスティノの打席でカウント2-2からサンドバルが投じた86マイル(約138キロ)の変化球をセレスティノが見逃すと同時に「ヌアァー!!」という大きな声がスタジアムに響き渡った。実況の熊谷龍一アナが思わず「いま、誰の声ですか?」と驚いたように口を開くと、福島氏が「球審」と短く応じ、次のように続けた。
「これですよ。今のジェスチャーが彼の一番ですね。声といい、そしてこのアクション。体をですね、半回転させるんです。これを見るだけでも面白いです。もっと三振が見たくなります」
すると熊谷アナは「ぎっくり腰になりそうです」と笑いながら「どうでもいいんですが」と前置きして「私はカントリー・ジョーが大好きですね」と一言。カントリー・ジョーとは、カントリーミュージックのアルバムを出すほどの歌好きで、今年5月25日にさばいたホワイトソックスとカージナルスの一戦でメジャー史上最多となる通算5376試合の記録を更新した名物球審であるジョー・ウエスト氏のこと。熊谷アナの話を受けた福島氏も「カントリー・ジョー・ウエスト。将来、殿堂入りが確実視されるアンパイアですから。審判もさることながら、歌も大好きです」と述べた。
トム・ハリオン球審のインパクト抜群の声と動きに対して、視聴者からは「卍キター」の大合唱が。「卍」とは、NPBの名物審判員で、同じように体を捻りながら独特なストライクのコールをすることから、その動作の形によって「卍」ポーズなどと呼ばれファンに親しまれている敷田直人氏のこと。さらには「荒ぶる球審」「球審が吠えた」「この球審好きw」といったファンの声も寄せられていた。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)