【米大リーグ】レンジャーズ-エンゼルス(8月4日・日本時間5日 アーリントン/グローブライフ・フィールド)
エンゼルスの大谷翔平投手が、敵地で行われているレンジャーズ戦に「2番・投手」で先発出場。96マイル(約154.5キロ)のボールがすっぽ抜けるなど制球に苦しむ場面もあったが、防御率8.59と苦手としている初回を無失点で切り抜けた。
直近の3登板はいずれもクオリティ・スタート(6回3失点以内)を記録するなどピッチングの安定感が増している大谷は、今季6勝目をかけて16回目の先発マウンドに立った。先頭のカイナーファレファをセカンドフライに仕留め、1死走者なしで迎えた2番・ロウの打席。カウント0-2から投じた速球が高めに抜け、バッテリーを組むスズキのキャッチャーミットをかすめて後方のフェンスに直撃。96マイルを記録した抜け球に球場は騒然となり、視聴者からも「抜けて96マイル」「えぐい」「やば笑」「こっわ」「どんだけえええ」「あわわ……」といった戦慄の声が続出した。
その後、ロウにレフト線へのツーベースを許して1死・二塁で3番・ガルシアを迎えた場面では、またしても96マイルの直球が引っかかりワイルドピッチに。制球難で1死・三塁とピンチを広げ、「球荒れてんな」「嫌な展開」とファンを心配させた大谷だったが、ここからガルシアを浅いライトフライ、続くハイムもライトフライに仕留め、結果的に初回を無失点で切り抜けてみせた。
初回の防御率が8.59、2回以降の防御率が1.79と明確に立ち上がりが課題の大谷だけに、制球に苦しみながらも0点に抑えるという結果にファンも「ここ乗り越えたの大きい」「初回抑えれば多分大丈夫」と一安心。尻上がりに調子を上げた大谷は、5回を投げ5つの三振を奪うなど無失点の好投を披露しており、チームも2-0とレンジャーズをリードしている。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)