藤井聡太王位・棋聖、初の挑戦者決定三番勝負 永瀬拓矢王座と対戦へ/将棋・竜王戦決勝T
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 将棋藤井聡太王位・棋聖(19)が8月6日、竜王戦決勝トーナメントの準決勝で、八代弥七段(27)に96 手で勝利、自身初となる挑戦者決定三番勝負への進出を決めた。挑決では、タイトルホルダーの一人である永瀬拓矢王座(28)と対戦。現タイトル保持者である豊島将之竜王(叡王、31)への挑戦権をかけて戦う。

【中継】竜王戦 決勝トーナメント 藤井聡太王位・棋聖 対 八代弥七段

 お~いお茶杯王位戦七番勝負、叡王戦五番勝負と2つのタイトル戦を並行して戦うなど、ハードなスケジュールで重要局をこなしている藤井王位・棋聖が、さらなるタイトルに近づいた。史上初となるランキング戦5期連続優勝で進出した決勝トーナメント。準決勝では、2組ランキング戦の決勝を戦った八代七段とのリターンマッチになったが、矢倉で始まった一局を中盤からリードを奪うと、終盤に向けても隙なくその差を拡大。ABEMAの「SHOGI AI」で少しずつ勝率が99%に近づいていくことから、通称「藤井曲線」という緩やかなカーブが、久々に描かれた。

 対局後、藤井王位・棋聖は「挑決まで進めたのは初めてなのでうれしく思います。第1局(8月12日)がすぐにあるので、それに向けて状態をよくしていければと思います」と語ると、永瀬王座については「普段からVSで教えていただいているんですけど、序盤も作戦が非常に豊富で、中終盤でも気付きづらい好手をよく指されている」と印象を口にした。

藤井王位・棋聖にとっては、自己最多とのタイトルをさらに増やすチャンスを得たことになる。王位戦、叡王戦の「ダブルタイトル戦」で防衛、奪取に成功すれば、通算タイトル数は5期、史上最年少での三冠保持者となる。いずれも豊島叡王と戦っているが、さらに竜王で挑戦ともなれば3つのタイトルで戦い、奪取成功で四冠まで伸びる。8つあるタイトルのうち4つを占めることとなれば、渡辺明名人(棋王、王将、37)をはじめとするタイトルホルダー4人の「4強」という形から、一気に「藤井時代」突入を感じさせる状況に。2021年の夏、そして秋は将棋界の勢力図がさらに大きく変化することになるかもしれない。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

第34期 竜王戦 決勝トーナメント 藤井聡太王位・棋聖 対 八代弥七段
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お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム渡辺VSチーム永瀬
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第6期 叡王戦 五番勝負 第三局 豊島将之叡王 対 藤井聡太王位・棋聖
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