プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第1試合、チーム渡辺とチーム永瀬の対戦が8月7日に生放送され、第3局でチーム渡辺の近藤誠也七段(25)がチーム永瀬の屋敷伸之九段(49)に108手で勝利、チーム初勝利を挙げ、連敗を「2」で止めた。
【動画】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム渡辺VSチーム永瀬
第1局で渡辺明名人(棋王、王将、37)、第2局で戸辺誠七段(35)と先輩棋士が相次いで敗れ、「少しピンチな状況」と嫌な流れを感じながら盤に向かった近藤七段だったが、いざ対局が始まれば、屋敷九段の攻めに対して真正面から攻めを選択する、激しい攻め合いに。矢倉の出だしから急戦調で積極的に前に出ると、中盤からは有利、さらには優勢に。自玉の堅さも活かしながら、思い切った指し手を続け、実績十分のベテランに粘り暇を与えなかった。対局後には「我が道を行く展開で、かなり怖かったです。行けそうと思っていましたが、読み切れていたわけではなかったです」と、大駒を切り飛ばした決断を振り返っていた。
解説の青嶋未来六段(26)は、「かなりお互い一歩も引かない中盤戦でした。近藤七段の角が最後まで活躍して、7筋、8筋への攻めがかなり強力でした。そこに至るまでの構想も素晴らしかった」と、快勝譜だったと太鼓判を押していた。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)