プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第1試合、チーム渡辺とチーム永瀬の対戦が8月7日に生放送され、第5局でチーム永瀬の増田康宏六段(23)がチーム渡辺の戸辺誠七段(35)に105手で勝利した。
【動画】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム渡辺VSチーム永瀬
第2局と先後入れ替えて同じ対戦になった一局は、先手番から居飛車で、戸辺七段の中飛車との対抗形に。序盤はやや増田六段が作戦勝ちでリードを奪ったが、中盤は戸辺七段が巻き返し。それでも終盤に向けては再び突き放した。指し手に迷いもなく、持ち時間にも余裕を持ったまま勝ち切る快勝。これでリーダー永瀬拓矢王座(28)に続いて個人2連勝。チームの勝利に王手をかける大きな1勝となった。
解説の青嶋未来六段(26)は「増田六段の攻めが厳しかった。気づいたら後手の王様が金銀剥がされて厳しくなっていた」と、均衡が崩れた後は一気に増田六段がペースを握った一局だったと振り返っていた。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)