藤井聡太王位・棋聖、最年少三冠に王手!難敵・豊島将之叡王下し2勝1敗 22日にも偉業達成/将棋・叡王戦五番勝負
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 藤井聡太王位・棋聖(19)が8月9日、叡王戦五番勝負第3局(愛知県名古屋市・か茂免)で、豊島将之叡王(竜王、31)に121手で勝利、シリーズ成績2勝1敗とし、叡王獲得に王手をかけた。これで保持する王位、棋聖と合わせて史上最年少となる三冠にあと1勝。22日に行われる第4局(愛知県名古屋市・名古屋東急ホテル)にも、新たな偉業を達成する。

【中継】叡王戦 五番勝負 第三局 豊島将之叡王 対 藤井聡太王位・棋聖

 前局、手痛い逆転負けを喫した同じ轍は踏まなかった。出だしは両者の対戦では5局連続となる角換わりを、先手の藤井王位・棋聖が選択。両者とも深く研究を進めている戦型だけに、午前9時の対局開始から正午の昼食休憩までに71手目まで進む、スピーディーな展開になった。

 形勢に差がつき始めたのは80手を過ぎたあたりから。6、7、8筋とプレッシャーをかけ続け、徐々に豊島陣のバランスを崩していくと、自玉も薄いながらバランスを保ち、終盤を前にしたところではっきり優勢に。一時は1時間半以上もリードされていた持ち時間も、最終盤に入るところでは逆転。形勢、持ち時間ともに優勢となった中で確実に勝ちへと進む手順で、第2局の逆転負けの二の舞を防ぎ、タイトル奪取に大きな1勝を手にした。

 対局後は「中盤どうバランスを取るか難しかったです。攻め合いになって、こちらの玉も怖い形が続いていたので、どうなっているかわからなかったです」と振り返ると、第4局に向けては「リーチという形になったんですが、意識しないでこれまで通り第4局に臨めればと思います」と、最年少記録への意識も持たず、盤上に集中する意気込みだった。

 「藤井時代」の到来がさらに近づく1勝だ。次局、藤井王位・棋聖が勝利すれば、1993年に羽生善治九段(50)が22歳3カ月で記録した三冠記録を大幅に更新、初の「10代三冠」となり、現在では渡辺明名人(棋王、王将、37)と並ぶ三冠保持者となる。さらに、12日から行われる竜王戦挑戦者決定三番勝負で挑戦権を得れば、お~いお茶杯王位戦七番勝負でも戦っている豊島叡王と、竜王戦で今期3つ目のタイトル戦を行う。ここでも奪取に成功すれば、現役最多の四冠となり序列も1位に浮上。今年10月にはデビューから丸5年を迎えるが、昨夏の初タイトル獲得から一気に将棋界の頂点まで駆け上がる。叡王戦、王位戦、そして竜王戦。同郷のトップ棋士という壁に何度もぶつかり、そして越えていくならば、時代到来も誰もが納得する。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

第6期 叡王戦 五番勝負 第三局 豊島将之叡王 対 藤井聡太王位・棋聖
第6期 叡王戦 五番勝負 第三局 豊島将之叡王 対 藤井聡太王位・棋聖
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