数々の対局や苦難を乗り越えてきた百折不撓の棋士も、スタジオを飛び出しての衣装に大照れだ。プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」で、本戦トーナメント出場を決めているチーム木村は、さらに結束を高めるべく東京タワーの階段(150メートル・約600段)を登る動画企画に挑戦したが、このオープニングでチーム名「エンジェル」にそって、天使の羽をつけて収録。これにリーダー木村一基九段(48)が「たまらなく恥ずかしい」と苦笑いすることになった。
チーム木村は、木村九段、佐々木勇気七段(27)、池永天志五段(28)の3人。予選では3チームが勝敗数、得失点差で並び、リーダーによる決定戦で木村九段が勝ち上がり、リーグ1位で本戦出場を果たした。今回の動画企画では、この木村九段の勝負強さ、さらにはランニングで鍛えた体力を見習おうと、佐々木七段、池永五段も約600段を登ろうというものだ。
日頃から約7キロ、時間にして3~40分のランニングをこなし「むしろやらないと体がなまったような感じがします」という木村九段だけに、約600段など苦にもならず、景色を楽しみながらすいすいと登っていったが、まさかの苦戦となったのがオープニングシーンだった。
予選リーグでも、作戦会議室で天使の羽をつけながら戦略を練り、さらに応援していたが、このロケでも3人は羽をつけて登場。これには「千駄ヶ谷の受け師」「将棋の強いおじさん」として、将棋界でも屈指のエンターテイナーでもある木村九段も困惑。「羽がたまらなく恥ずかしい。(通行人が)普通の目で見ていない。早く登ろう」と、そそくさと階段へと向かうシーンが収録されていた。
プロ歴も25年目に突入したベテランが見せたまさかの様子に、ファンからは「その羽つけて外出ちゃったか~」「何故だかすごく幸せな気持ちになる」「ついに外でも羽を!」「絵面がいろいろおかしいw」と大好評あった。この羽、14日に行われるチーム稲葉との対戦では一体どうなるのか。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)