プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第3試合、チーム糸谷とチーム菅井の対戦が8月21日に生放送され、第2局でチーム糸谷・服部慎一郎四段(22)がチーム菅井・深浦康市九段(49)に130手で勝利、チームに2連勝をもたらした。
【中継】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム糸谷VSチーム菅井
その名前と自在な指し回しから「忍者服部」とも呼ばれる服部四段だが、この一局で見せたのは粘り強さ。後手番から相雁木の出だしになると「実戦的に指したつもりが逆に反撃されてしまって苦しくなった」とペースを握られたものの、そこからすぐに崩れない若さと、切り返しのひらめきが秀逸。粘りながら徐々に形勢を押し戻し、終盤に入るところでは逆転。少ない時間の中でも確実に寄せ切った。
解説を務めた遠山雄亮六段(41)は「服部四段、しぶといですね。なかなか粘り強くて、気がついたら反撃。服部四段のいいところばかりが出た」と好評価。この一局では「粘り」という忍法を一つ披露したが、その巻物には他にもどんな忍法が記されているか。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)