プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第3試合、チーム糸谷とチーム菅井の対戦が8月21日に生放送され、第4局で菅井竜也八段(29)が糸谷哲郎八段(32)とのリーダー対決に137手で勝利し、個人2連勝でチーム成績をスコア2-2のタイに戻した。
【中継】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム糸谷VSチーム菅井
両者とも名人挑戦を目指して順位戦A級で活躍する棋士同士の対決は、先手の菅井八段が三間飛車、糸谷八段は居飛車からの相穴熊に。糸谷八段が穴熊ながらも独特な形で攻めの形を作りながら序盤はペースを握ったかに見られたが、菅井八段はがっちりと囲った穴熊を基盤に、中盤以降は逆転。最後まで堅い囲いにほぼ手をつけられることなく勝ち切ると、ファンからは菅井八段の名前とかけて「ナイスガイ」といった大量のコメント。「鬼のような強さ」「リーダー流石すぎる」「さすがフィッシャー最強の一角」と絶賛の声が続いた。
解説を務めた遠山雄亮六段(41)も「最後まで残って、一度も王手をかけられなかった。穴熊のお手本のような一局」と絶賛する中、超早指しのルールでも本局を含めて今大会、8勝1敗という好成績。対局時の厳しい表情と、盤を離れた後の笑顔。これが繰り返される度に「ナイスガイ」の評価は、さらに上昇していく。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)