プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第3試合、チーム糸谷とチーム菅井の対戦が8月21日に生放送され、第7局でチーム菅井のリーダー、菅井竜也八段(29)がチーム糸谷・山崎隆之八段(40)に108手で勝利し、個人3連勝でチーム成績をスコア4-3で準決勝進出に王手をかけた。
【中継】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム糸谷VSチーム菅井
持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算という超早指しのフィッシャールールにおいて、菅井八段の能力が完全覚醒した。予選でも6勝1敗と強さを見せつけていたが、この試合でも第3局、第4局と2連勝。スコア3-3とチームとしても正念場となった一局で、この日一番の内容を作り上げた。第3局と同じく山崎八段が先手番で居飛車、菅井八段は三間飛車で対抗形となったが、早々に菅井八段がリードを奪うと、変幻自在な相手の手に惑わずそのまま差を拡大。「将棋自体はうまく指せてよかったです」と納得の戦いぶりで、思わず表情もほころんだ。
解説を務めた遠山雄亮六段(41)が「菅井八段が快勝。山崎八段にいいところを出させなかった」という一局に、ファンも大興奮。「菅井無双!」「菅井さん強すぎ!」という声が殺到。予選から通じて9勝1敗、勝率.900という衝撃の数字を残したリーダーは、最高の結果を出し切って仲間の力を信じ、朗報を待つ。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)