藤井聡太王位・棋聖、棋王挑戦に向け貫禄の初戦突破 挑戦権獲得なら今期5つ目のタイトル戦/将棋・棋王戦挑決T
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 将棋藤井聡太王位・棋聖(19)が9月2日、棋王戦挑戦者決定トーナメントで斎藤明日斗四段(23)に105手で勝利した。現在9連覇中で永世称号も取得している渡辺明棋王(名人、王将、37)への挑戦権獲得に向けて、まずは1勝。今年度5つ目のタイトル戦出場へ、順調なスタートを切った。

【中継】棋王戦 挑戦者決定トーナメント 藤井聡太王位・棋聖 対 斎藤明日斗四段

 タイトル戦など、強敵ばかりとの対戦が続く中、今年度も前日までに全棋士トップの24勝を挙げていた藤井王位・棋聖は、同2位タイで17勝と好調の斎藤四段と、相掛かりの出だしから中盤以降、じりじりとポイントを稼いでいく展開に。ハードなスケジュールで、じっくりと研究に費やす時間も確保しにくい中、危なげなく勝率グラフが勝利に近づく通称「藤井曲線」をこの一局でも描いた。史上初の「10代三冠」にも迫る勢いだけでなく、貫禄も感じさせる力強い勝利となった。

 対局後は、「見慣れない形になって、その後は判断が難しいと思って指していました。途中、駒得になって指せるかなと思ったんですが、最後まではっきり勝ちかどうかわからなかったんです」と落ち着いた口調で振り返ると、「棋王戦はこれまであまり上に行けていないので、厳しい戦いが続きますが、少しでも上に行けるように」と5つ目のタイトル戦出場に向けて先を見ていた。

 時にはタイトル戦から中1日で、別のタイトル戦でも戦うという過密な日程で戦ってきた藤井王位・棋聖だが、この対局を終えた後は、ようやく少し対局の間隔ができる。体を休めるとともに「藤井将棋」を研究してくる相手に対して、さらに先を行く研究の時間も取れることだろう。13日には叡王戦五番勝負の最終第5局、10月上旬には竜王戦七番勝負と、またもタイトルに直結する戦いが待っている。束の間の“充電期間”でリフレッシュした天才棋士は、この秋も期待に応えて暴れまくる。

ABEMA/将棋チャンネルより)

第47期 棋王戦 挑戦者決定トーナメント 藤井聡太王位・棋聖 対 斎藤明日斗四段
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お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメントチーム永瀬VSチーム木村
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