プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝第1試合、チーム永瀬とチーム木村の対戦が9月4日に生放送され、チーム木村がスコア5-3で激闘を制し、決勝進出を果たした。木村一基九段(48)、佐々木勇気七段(27)、池永天志五段(28)の3人は戦うごとにチームワークを高め、最近では木村九段の後輩2人への接し方が「理想の上司」であるとファンの間でも話題に。その“上司”が、あるリップサービスをしたことで、さらに大盛り上がりだ。
チーム木村のサブネームは「エンジェル」。これは池永五段の「天志」を「天使」と読み替えてからついたものだ。予選から番組スタッフが用意した天使の羽、さらに本戦に入ってからは頭の輪まで追加され、そのコスプレ具合にも磨きがかかっている。肝心の将棋でも予選では木村九段が大活躍、本戦に入り池永五段が調子を上げ、さらに佐々木七段は本戦で6戦全勝という絶好調と、全ての歯車がうまく噛み合っている状況だ。
チーム3人が仲良く会話するだけでも、ファンたちは毎回大喜びだが、よりテンションが上がるのが天使のコスプレ。強敵チーム永瀬との戦いでも、第1局を前にした作戦会議では、3人が羽、佐々木七段と池永五段は頭の輪をつけて、初戦に向けての作戦を立てていた。木村九段は「またこの羽をつけることになっちゃった」と、恥ずかしさを堪えていたが、次に出てきたのはまさかのアイディアだ。
木村九段 なんか、こう。あんまりこういうこと言うと…。いやあ、なんかスーツでやるとあれかなと思って、今度羽衣みたいなのあったら。でも用意されたら着なくちゃいけないから、失敗しそう。なかったことにしましょう。
確かに天使のイメージと言えば、羽、輪、そして羽衣だ。作戦会議の1分をつなぐトークとして語ったもので、本人も「なかったことにしましょう」と言ったものの、これを聞いたファンたちは、もうすっかりその気だ。「決勝行ったら羽衣で!」「フラグが立った」「決勝は全身コスプレか」「絶対羽衣用意して」と、発言直後からネット上に次々と反響が寄せられることとなった。
試合中の発言だったが、見事に決勝進出したことで用意する時間が生まれたのも事実。果たして18日の決勝で、チーム木村の3人はどんな姿で現れるだろうか。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)