スケートボード界のレジェンド、トニー・ホーク。プロとしてスケボーをメジャースポーツにした第一人者として「バードマン」の異名を持つ男が48歳でBS900に挑むチャレンジ映像が公開され、現在爆発的な視聴数を記録。引退後なお伝説が進行形であることを証明した。
「900(ナインハンドレット)」は、数字の通り2回転半。引退直前のトニー・ホークは1999年のXゲームでこの前人未到の大技を決め歴史を作ったが、17年の時を経て40代後半に差し掛かった彼が再び、この難度の高いワザに挑むのが今回の映像だ。
バーチカルランプで何度もトライしながらも地に打ち付けられるジェレンドの姿は致しさもあるが、現役引退して17年、その間かなりスタント級の刺激的なチャレンジを続けて来たとはいえ31歳の肉体とは明らかに勝手が違うのも確か。
着地の失敗、回転不足、あと一歩のところで転倒と、何度かのエラーを繰り返し悔しさをにじませるトニー・ホークだが、最終的には900度のターンを見事成功。
単なる成功映像ではなく、その過程まで包み隠さず魅せる当たりにも彼の美学を感じさせる映像、より高度なテクニックが生まれている現在だけに「トニー次は20年後68歳で1200に挑戦だな」と手厳しいコメントもあるが、それでも全ての原点ともいえるレジェンドの挑戦には賞賛の声が数多く寄せられている。