CDサンタ・クララ所属のMF守田英正(27)は、近日中にプリメイラリーガ(ポルトガル1部)のスポルティングCPへ完全移籍する見通しとなっている。その守田英正は6月に日本代表の一員としてブラジル代表等との強化試合に臨むが、今回の移籍手続きが代表での活動に影響を与えているようだ。
スポルティングCPとCDサンタ・クララは今年3月に守田英正の獲得交渉を始めたと伝えられると、先月末に「移籍金350万ユーロ(約4億7000万円)+ボーナス100万ユーロ(約1億3000万円)」という条件で大筋合意。先週にはスポルティングCPが早期取引成立にむけて移籍金を380万ユーロ(約5億1000万円)まで増額したと報じられていた。
一方でポルトガル紙『A BOLA』は今月中旬、スポルティングCPがCDサンタ・クララ側の移籍に関する手続きが遅れていることにより、守田英正からターゲットを変更する可能性があると報道。CDサンタ・クララの経営権が中国の投資グループに移行する見通しであることを理由に、一時は守田英正の移籍交渉が白紙になる可能性が取り沙汰されていた。
しかし、ポルトガル紙『レコルド』は今月21日、守田英正がスポルティングCPと4年契約を結ぶことが決定的になったと報道。『A BOLA』は「(移籍手続きが)絶えず延期され、CDサンタ・クララのリカルド・パチェコ会長が公然と憤りを示すまでに至っていた。しかし(CDサンタ・クララ内部の)問題はすべて解決し、来週からモリタがスポルティングCPの一員になる」と、近日中にも同選手のスポルティングCP移籍が公式発表されると見解を述べていた。
その中、『A BOLA』は「モリタは今シーズン終了後、日本代表の活動に専念している。しかし、スポルティングCP移籍間近であることをうけて、今週にも再びポルトガルへ向かうかもしれない。日本サッカー協会(JFA)は5月30日からトレーニングに合流することを許可している」と報道。同選手は6月2日にパラグアイ戦を控える中、今月中にもスポルティングCPへの移籍手続きを完了させるものとみられる。
なお、日本代表は来月6日に国立競技場でFIFAランキング1位のブラジルと激突。その後は4か国によるトーナメント方式のキリンカップサッカー2022でガーナ代表と顔を合わせるほか、チュニジアとチリのいずれか一方と対戦する。CDサンタ・クララでさらなる成長を遂げた守田英正は、スポルティングCP所属選手として代表活動に参加することになりそうだ。