元日本代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏はモロッコ代表監督解任が噂されていたが、FIFAワールドカップ・カタール大会までの指揮がほぼ確実となっている。そのハリルホジッチは代表追放選手との和解に応じる姿勢を見せているが、依然として一部選手との溝が埋まっていないようだ。
ハリルホジッチ監督はモロッコ代表をカタールW杯出場に導いていたが、チーム内の規律を重んじるがゆえに、チェルシー所属MFハキム・ツィエク(29)やバイエルン・ミュンヘン所属DFノゼア・マズラウィ(24)、オリンピック・マルセイユ所属MFアミーヌ・アリ(24)の3選手を代表チームから追放。王立モロッコサッカー連盟(FRMF)が3選手の代表復帰を模索していることから、W杯前での監督交代の可能性が報じられていた。
しかし、指揮官は代表チームから追放した3選手との和解に応じることでFRMFと合意。今月13日にマズラウィと面会すると、笑顔でのツーショット写真がSNSで拡散されていた。
そのモロッコ代表は6月2日に国際親善試合・アメリカ戦に臨むほか、10日からアフリカネイションズカップ予選2試合を控えている。FRMFはこの3試合にむけたモロッコ代表メンバーを公式発表。マズラウィとアリが復帰している一方、ツィエクはハリルホジッチ監督との面会を拒否していることもありメンバー外となっている。
また、パリ・サンジェルマン所属のDFアクラフ・ハキミ(23)やフィオレンティーナ所属のMFソフィアン・アムラバト(25)、アイントラハト・フランクフルト所属のMFアイメン・バルコク(24)らもメンバーに名を連ねている。
なお、モロッコ代表はカタールW杯グループリーグでカナダ代表、クロアチア代表、ベルギー代表と対戦することが決まっている。“仮想カナダ代表”の相手としてアメリカ代表との試合を控える中、ハリルホジッチ監督は少しばかり不安を抱えているかもしれない。