日本代表選外の大迫勇也は「100%ではない」、直近の試合で負傷の冨安健洋は「メディカルの判断に従う」

20日、キリンチャレンジカップ2022、キリンカップサッカー2022に臨む日本代表メンバー28名が発表された。

3月のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選を終えてからおよそ2カ月が経つ中で、本大会に向けた貴重な4試合を6月に行うこととなる。

キリンチャレンジカップでは、パラグアイ代表とブラジル代表と対戦。また、キリンカップサッカーでは、ガーナ代表と対戦し、チリ代表かチュニジア代表ともう1試合を戦うこととなる。

今回のメンバーには日本代表のエースであるFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)が選外に。チームでも直近の川崎フロンターレ戦ではメンバー外となっており、コンディションに不安が残る。

森保一監督は大迫について言及。コンディションが良くないということを語りながら、大迫がいない状況でのチームの成熟に期待を寄せた。

「まずは大迫の状態ですが、直近の試合はメンバー外ということで、詳しい情報は入手していませんが、コンディション的に100%ではないということを聞いています」

「彼はこれまでも、おそらく自分の体調的には痛みを抱えながらや100%ではないところでも、チームの状況を見て、なんとかチームのためにチームの勝利に貢献しようということで、かなり無理をして出場していたと思います。彼の漢気は素晴らしいと思いますが、その反面、コンディションが100%になっていないのかなということかと思います」

「代表チームにおいても、彼が長くチームを引っ張ってきてくれたという存在であるというふうに私も見ています」

「彼が代表でプレーできないということは残念ではありますが、また大迫抜きで戦った時にチームとしては色々な選手にチャンスがある、チームの伸び代をさらに増やすこと、チーム力を上げるという点ではチャンスとも言えると思います」

「代わって入る選手、ここがチャンスだと思っている選手には思い切りプレーしてもらい、代表の戦力としてまた成長してもらえればと思いますし、チーム全体のレベルアップをするためにも、ここは良い機会だと思いますので、またオプションを作るということと、どの選手がアピールしてくれるのか楽しみに活動したいと思います」

一方で、直近のニューカッスル戦で右太もも裏を痛めて途中交代したDF冨安健洋(アーセナル)は招集されている。

冨安については「まずは本人のコンディションを代表チームで確認したいというところ」と語り、「この先、代表の活動の中で、彼が練習できる、そして試合もできる見通しであるということで招集させていただきました」と、活動に参加するのは問題ないと判断したようだ。

ただ、「実際はケガの状況をしっかりと見て、どういうふうにチームとして彼をサポートしていくかは、実際のメディカルの判断に従ってやっていきたいと思います」と語り、回復具合などによっては招集を回避する可能性もありそうだ。【写真付きリスト】日本代表招集メンバー28名