日本サッカー協会(JFA)は20日、来月開催のキリンカップ・キリンチャレンジカップの計4試合にむけた日本代表メンバーを発表。前回のFIFAワールドカップ・カタール大会最終予選で選外となっていたMF鎌田大地(25)やMF堂安律(23)が復帰した一方、鹿島アントラーズ所属のFW鈴木優磨(26)が今回もメンバー外となったことが話題を呼んでいる。
鈴木優磨は2018年に鹿島アントラーズの絶対的ストライカーとしてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝に大きく貢献するとともに、大会MVPにも選出。2019年7月にはシント=トロイデンVV(STVV)へ完全移籍すると、2020/21シーズンにジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)で17ゴールをマーク。今年1月にSTVVから鹿島アントラーズに復帰しているが、今季は背番号「40」を身にまといながらチームをけん引している。
日本国内外で実績を積み重ねている鈴木優磨だが、これまで一度も日本代表招集歴がなく、一部のサッカーファンからは森保一監督が同選手を招集しないことに対して再三にわたり疑問の声が上がっていた。
そんな森保一監督は今回の日本代表メンバー発表前に、鈴木優磨を代表候補に含めていることを明言。それでもカタールW杯前の強化試合でも鈴木優磨が選出されなかったことでツイッターで「鈴木優磨呼ばれないのおかしい」、「呼ばなくていいよ」、「やっぱり招集しなかった…」というコメントが多く寄せられ、「鈴木優磨」がトレンド入りしている。
なお、日本代表は来月2日にパラグアイと対戦すると、6日には国立競技場でFIFAランキング1位のブラジルと激突。その後は4か国によるトーナメント方式のキリンカップサッカー2022でガーナ代表と顔を合わせるほか、チュニジアとチリのいずれか一方と対戦する。
森保一監督はカタールW杯本大会のメンバー選考を行う上で、この4試合をテストマッチと位置付けている。それだけに鈴木優磨にとって今回の落選は、W杯出場がより厳しい状況になったことを意味するかもしれない。