日本代表のFW浅野拓磨(ボーフム)がパラグアイ代表戦を振り返った。

2日、キリンチャレンジカップ2022で日本はパラグアイ代表と対戦。4-1で日本が快勝を収めた。

この試合では1トップで先発した浅野。持ち味のスピードを生かして前線からプレスをかけると、裏を狙った動き出してチャンスを演出した。

そんな中36分、伊藤洋輝(シュツットガルト)のフィードを収めると、最後は原口元気(ウニオン・ベルリン)のスルーパスに抜け出し、GKとの一対一を冷静に沈めて先制ゴールを決めた。

「抜け出した時点で自分の間合いではあったので、いろんな選択肢がある中で、GKの位置を見て浮かす選択肢を取った。落ち着いていたというのが率直な感想です」と浅野は先制ゴールを振り返った。

ただ、「入るかどうかは五分五分の確率だったと思うので、入ってよかったです」と、自信があったわけではなかったことを明かした。

その中で、ゴールの前の伊藤のフィードを収めたシーンについても言及。「何気ないプレーかもしれないけど、ああいうところで体を張るプレーは海外で1つ成長したプレー。ああいったプレーがゴールにつながることを、今日改めて感じることができた」と、ブンデスリーガでプレーして身についたプレーがゴールに繋がったことを実感。「だからこそ、サボることはできないです。そこは今の代表にとって重要になるプレーの1つだと思うので、アピールに繋がったところなのかな」とし、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)が得意とするポストプレーや前線で体を張って時間を作るプレーが自分もできるとアピールできたと感じたようだ。

前半45分間のプレーに終わった浅野は、「コンディション的なところ」とコメント。6日に行われるブラジル代表戦も問題はない様子だが、「自分たちがやれることを確認しながら、そのためには全力でプレーし続けていくしかないので、そこが大事かなと思います」と、世界屈指の強豪相手にも自分の持ち味を出し切る覚悟を語った。

森保一監督にはコンスタントに招集され、最終予選でも出番をもらっていた浅野。しかし、4年前のロシア・ワールドカップ(W杯)に向けてのメンバーから最終的には落選した。

W杯のメンバー入りについては「まだまだ僕の実力だと、今日の試合で抜け出したどころか、みんなに追いつく、追い越さないといけない立場だと思う」と、決して安泰だとは感じていない様子。「この4試合にすべてを懸けるつもりですが、その後の準備も含めて、自分のやるべきことをコツコツやらないといけないかなという感じです」と、目標を見失うことなく、自分が尽くせるベストを捧げたいとした。

本大会までは半年を切った。「最後の半年がどれだけ重要かは自分も身に沁みるほど感じている。半年でざっくり見てしまうと、どこなのかとなってしまう。半年の意味は常に今だと思っている」とし、「今日からの準備を半年間やり続けることが大事。今日の試合は1つプラスになった1試合。今日の試合が半年後に繋がるかといえば、やり続ければ繋がると思うし、繋がらない可能性もある。繋げるために明日からW杯に向けて良い準備を続けていくだけかな」と、前回大会の悔しさを再び経験しないためにも、目の前のことと向き合っていくと力強く意気込んだ。