2018FIFAワールドカップ ロシア(ロシアW杯)の優勝国、試合日程・結果、グループ組み合わせ、対戦カード、サッカー日本代表の成績について紹介します。

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目次

  • ワールドカップ2018 大会概要
  • ワールドカップ2018 大会日程・結果
  • ワールドカップ2018での日本の結果・順位は?

ワールドカップ2018 大会概要

ワールドカップ2018の大会正式名

「2018FIFAワールドカップ ロシア」です。

ワールドカップ2018の開催国

 ロシアで開催されました。東ヨーロッパでは初の開催となります。

 試合は、カリーニングラード、カザン、モスクワ、ニジニ・ノヴゴロド、サンクトペテルブルク、サマーラ、サランスク、ソチ、ヴォルゴグラード、ロストフ・ナ・ドヌ、エカテリンブルクの11都市で行われました。

ワールドカップ2018の開催期間

 2018年6月14日から7月15日にわたって行われました。

ワールドカップ2018の概要

 ワールドカップ初出場はアイスランド、パナマで、過去のワールドカップの優勝国ではイタリアを除く7カ国(ウルグアイ、ドイツ、ブラジル、イングランド、アルゼンチン、フランス、スペイン)が出場しました。また予選では強豪国または常連国の敗退が相次ぎ、前述のイタリアを始めオランダ、アメリカ合衆国、チリが予選で敗退しました。

 11都市12会場で開催され、開催都市はヨーロッパ側に集中しており、ウラル以東ではエカテリンブルクのみで、全会場が陸上トラックの無いサッカー・球技専用スタジアムでした。​​

 今大会でワールドカップとしては初めてビデオ副審(VAR、 Video Assistant Referee/ビデオ・アシスタント・レフェリー)制度を導入しました。他にも「決勝トーナメント以降、公式戦交代枠3人に加え、延長戦に入った場合に限り4人目の交代を認めること」、「テクニカルエリアに、コーチング(選手への指示)目的の情報を外部から送信することの許可とそれに伴い小型の携帯端末をベンチに持ち込むことを許可」しました。

 またワールドカップ2018から、大陸予選とグループステージ(GL)における順位決定にフェアプレーポイント(FPP)も導入されました。国際サッカー連盟(FIFA)によると、FPPが順位決定の基準として大会の規定に盛り込まれたのは今大会が初めてで、H組が初適用になりました。

 FPPは、『イエローカード(警告) - マイナス1点』、『警告2回によるレッドカード(退場) - マイナス3点』、『一発退場 - マイナス4点』、『警告を受けた上で一発退場- マイナス5点』と定められていて、合計点が大きい(減点が少ない)チームのGL順位が上になります。

 ワールドカップ2018の優勝はフランス、準優勝がクロアチア、3位は日本を破ったベルギーとなりました。ゴールデンボール(大会MVP)はクロアチア代表のルカ・モドリッチ選手、シルバーボールはベルギー代表のエデン・アザール選手、ブロンズボールはフランス代表のアントワーヌ・グリーズマン選手が受賞しました。

 大会得点王のゴールデンブーツはイングランド代表のハリー・ケイン選手が、最優秀GKのゴールデングローブはベルギー代表のティボ・クルトゥワ選手が、最優秀若手選手賞はフランス代表のキリアン・エムバペ選手がそれぞれ受賞しました。

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ワールドカップ2018 大会日程・結果

順位 国名
1位 フランス(2回目)
2位 クロアチア
3位 ベルギー
4位 イングランド

ワールドカップ2018の優勝国はフランス

 ワールドカップ2018で優勝したのはフランス代表です。フランスは2006年ドイツ大会以来3大会ぶり3回目の決勝進出で、1998年の自国開催大会以来20年ぶり2回目の優勝を果たしました。

 代表監督を務めるディディエ・デシャン氏は1998年ワールドカップの優勝チームのキャプテンであり、優勝したことで、マリオ・ザガロ氏(ブラジル)とフランツ・ベッケンバウアー氏(西ドイツ)に次いで3人目となる「選手・監督の両方でワールドカップ優勝を経験した人物」となりました。​​

 UEFA EURO 2016で準優勝した若いメンバーを中心に臨んだフランスは​​、欧州予選グループAを7勝2分1敗の1位で突破し、ワールドカップ本戦出場を果たしました。​​本大会ではグループCに入り、オーストラリアとペルーに連勝して決勝トーナメント進出を決めると、第3戦のデンマークには引き分けまし​​たが、1位でグループリーグを突破しました。

 ワールドカップ決勝トーナメント1回戦では、19歳のFWキリアン・エムバペ選手の2ゴールでリオネル・メッシ選手らを擁するアルゼンチンを相手に4-3の逆転勝利を収め、さらに準々決勝ではFWエディンソン・カバーニ選手を怪我で欠いたウルグアイを2-0で下し、準決勝では今大会最多得点を誇るベルギーと対戦。DFサミュエル・ユムティティ選手のゴールを守り切って1-0で勝利し、決勝進出を決めました。

 クロアチアとの決勝戦では、18分にオウンゴールで先制します。28分に、クロアチアのペリシッチ選手のゴール​​で同点に追いつかれるも、38分にペナルティキックをグリーズマン選手が決めて2-1で前半を終了します。迎えた後半は、59分にポグバ選手のゴールで2点差とし、さらに65分にエムバペ選手のゴールで突き放します。69分にマンジュキッチ選手のゴールで1点を返されるも、そのまま試合は終了し、4-2で優勝となりました。

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ワールドカップ2018の準優勝国はクロアチア

 ワールドカップ2018で準優勝したのはクロアチア代表です。クロアチアはフランスの優勝した1998年ワールドカップでの3位がこれまでの最高成績で、初の決勝進出となり初優勝を目指しましたがあと一歩及ばず。ワールドカップ2018時のクロアチアのFIFAランキングは20位で、1993年のランキング導入以降では最も低い順位の国による決勝進出でした。​​

 UEFA EURO 2016でベスト16入りを果たし、第二の「黄金世代」とも呼ばれるメンバーで望んだクロアチアは、欧州予選グループIで6勝2分2敗とアイスランドに次ぐ2位でプレーオフに進み、ギリシャを2戦合計4-1で下してワールドカップ本戦進出を決めました。本大会では欧州予選を戦ったアイスランドと共にグループDに入り、ナイジェリア、アルゼンチン、アイスランドに3連勝して決勝トーナメント進出を決めました。

 ワールドカップ決勝トーナメントでは1回戦のデンマーク、準々決勝のロシアの両相手に延長の末PK戦で下して勝ち上がり、準決勝では得点ランキングトップのハリー・ケイン選手らを擁するイングランドを相手に3試合連続の延長戦にもつれ込むも、延長後半にFWマリオ・マンジュキッチ選手のゴールで逆転勝利を収め、前評判を覆して初の決勝進出を決めました。なお、決勝トーナメントで3試合連続で延長戦を戦って決勝進出を決めたチームは初めてです。​​悲願の初優勝を狙いましたが、フランスとの決勝では惜しくも4-2で破れ、準優勝となりました。

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ワールドカップ2018の3位はベルギー 

 ワールドカップ3位となったのは、「赤い悪魔」の異名を持つベルギー代表。ベルギー代表は、FIFAワールドカップには第1回大会から3大会連続出場の実績を持つチームです。1982 FIFAワールドカップでは、開幕戦でディエゴ・マラドーナ選手らを擁する前回優勝国のアルゼンチン代表を1-0で破るという番狂わせを演じ、ワールドカップ出場6回目で初めてグループリーグを突破しました。​​

 2大会連続13回目​​の出場となったワールドカップ2018は、2014年ワールドカップで8強入りした際の主力であるFWアザール選手、ルカク選手、GKクルトワ選手らが名を連ねました。2015年11月にはFIFA世界ランキング1位に初めて立つなど伸び盛りのチームは、欧州予選でグループHで9勝1分け(総得点43点)という圧倒的な強さを見せ、欧州一番乗りで本大会の出場権を獲得しました。

 本大会ではグループGを3戦全勝で首位通過し、決勝トーナメント1回戦では日本代表に3-2と大逆転勝ちを収める(ロストフの悲劇)と、準々決勝ではブラジル代表を2-1で退けました。準決勝ではフランス代表と対戦して0-1で敗れはしましたが、3位決定戦ではイングランド代表に2-0で勝利して強豪国ともほぼ互角に渡り合い、1986年ワールドカップを上回る3位に輝きました。

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ワールドカップ2018 決勝

日時 対戦カード
2018年7月15日 フランス 4-2 クロアチア

ワールドカップ2018 3位決定戦

日時 対戦カード
2018年7月14日 ベルギー 2-0 イングランド

ワールドカップ2018 準決勝

日時 対戦カード
2018年7月10日 フランス 1-0 ベルギー
2018年7月11日 クロアチア 2-1(延長) イングランド

ワールドカップ2018 準々決勝

日時 対戦カード
2018年7月6日 ウルグアイ 0-2 フランス
2018年7月6日 ブラジル 1-2 ベルギー
2018年7月7日 スウェーデン 0-2 イングランド
2018年7月7日 ロシア 2-2(延長:PK戦3-4) クロアチア

ワールドカップ2018 ラウンド16

日時 対戦カード
2018年6月30日 フランス 4-3 アルゼンチン
2018年6月30日 ウルグアイ 2-1 ポルトガル
2018年7月1日 スペイン 1-1(延長:PL戦3-4) ロシア
2018年7月1日 クロアチア 1-1(延長:PK戦3-2) デンマーク
2018年7月2日 ブラジル 2-0 メキシコ
2018年7月2日 ベルギー 3-2 日本
2018年7月3日 スウェーデン 1-0 スイス
2018年7月3日 コロンビア 1-1(延長:PK戦3-4) イングランド

ワールドカップ2018 グループA

順位 チーム
1 ウルグアイ 3 0 0 +5 9
2 ロシア 2 0 1 +4 6
3 サウジアラビア 1 0 2 -5 3
4 エジプト 0 0 3 -4 0
日時 対戦カード
2018年6月14日 ロシア 5-0 サウジアラビア
2018年6月15日 エジプト 0-1 ウルグアイ
2018年6月19日 ロシア 3-1 エジプト
2018年6月20日 ウルグアイ 1-0 サウジアラビア
2018年6月25日 ウルグアイ 3-0 ロシア
2018年6月25日 サウジアラビア 2-1 エジプト

ワールドカップ2018 グループB

順位 チーム
1 スペイン 1 2 0 +1 5
2 ポルトガル 1 2 0 +1 5
3 イラン 1 1 1 0 4
4 モロッコ 0 1 2 -2 1
日時 対戦カード
2018年6月15日 モロッコ 0-1 イラン
2018年6月15日 ポルトガル 3-3 スペイン
2018年6月20日 ポルトガル 1-0 モロッコ
2018年6月20日 イラン 0-1 スペイン
2018年6月25日 イラン 1-1 ポルトガル
2018年6月25日 スペイン 2-2 モロッコ

ワールドカップ2018 グループC

順位 チーム
1 フランス 2 1 0 +2 7
2 デンマーク 1 2 0 +1 5
3 ペルー 1 0 2 0 3
4 オーストラリア 0 1 2 -3 1
日時 対戦カード
2018年6月16日 フランス 2-1 オーストラリア
2018年6月16日 ペルー 0-1 デンマーク
2018年6月21日 デンマーク 1-1 オーストラリア
2018年6月21日 フランス 1-0 ペルー
2018年6月26日 デンマーク 0-0 フランス
2018年6月26日 オーストラリア 0-2 ペルー

ワールドカップ2018 グループD

順位 チーム
1 クロアチア 3 0 0 +6 9
2 アルゼンチン 1 1 1 -2 4
3 ナイジェリア 1 0 2 -1 3
4 アイスランド 0 1 2 -3 1
日時 対戦カード
2018年6月16日 アルゼンチン 1-1 アイスランド
2018年6月16日 クロアチア 2-0 ナイジェリア
2018年6月21日 アルゼンチン 0-3 クロアチア
2018年6月21日 ナイジェリア 2-0 アイスランド
2018年6月26日 ナイジェリア 1-2 アルゼンチン
2018年6月26日 アイスランド 1-2 クロアチア

ワールドカップ2018 グループE

順位 チーム
1 ブラジル 2 1 0 +4 7
2 スイス 1 2 0 +1 5
3 セルビア 1 0 2 -2 3
4 コスタリカ 0 1 2 -3 1
日時 対戦カード
2018年6月17日 コスタリカ 0-1 セルビア
2018年6月17日 ブラジル 1-1 スイス
2018年6月22日 ブラジル 2-0 コスタリカ
2018年6月22日 セルビア 1-2 スイス
2018年6月27日 セルビア 0-2 ブラジル
2018年6月27日 スイス 2-2 コスタリカ

ワールドカップ2018 グループF

順位 チーム
1 スウェーデン 2 0 1 +3 6
2 メキシコ 2 0 1 -1 6
3 韓国 1 0 2 0 3
4 ドイツ 1 0 2 -2 3
日時 対戦カード
2018年6月17日 ドイツ 0-1 メキシコ
2018年6月18日 スウェーデン 1-0 韓国
2018年6月23日 韓国 1-2 メキシコ
2018年6月23日 ドイツ 2-1 スウェーデン
2018年6月27日 韓国 2-0 ドイツ
2018年6月27日 メキシコ 0-3 スウェーデン

ワールドカップ2018 グループG

順位 チーム
1 ベルギー 3 0 0 +7 9
2 イングランド 2 0 1 +5 6
3 チュニジア 1 0 2 -3 3
4 パナマ 0 0 3 -9 0
日時 対戦カード
2018年6月18日 ベルギー 3-0 パナマ
2018年6月18日 チュニジア 1-2 イングランド
2018年6月23日 ベルギー 5-2 チュニジア
2018年6月24日 イングランド 6-1 パナマ
2018年6月28日 イングランド 0-1 ベルギー
2018年6月28日 パナマ 1-2 チュニジア

ワールドカップ2018 グループH

順位 チーム
1 コロンビア 2 0 1 +3 6
2 日本 1 1 1 0 4
3 セネガル 1 1 1 0 4
4 ポーランド 1 0 2 -3 3
日時 対戦カード
2018年6月19日 コロンビア 1-2 日本
2018年6月19日 ポーランド 1-2 セネガル
2018年6月24日 日本 2-2 セネガル
2018年6月24日 ポーランド 0-3 コロンビア
2018年6月28日 日本 0-1 ポーランド
2018年6月28日 セネガル 0-1 コロンビア

※表内の日時は全て現地時間

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ワールドカップ2018での日本の結果・順位は?

ワールドカップ2018予選での日本の活躍

 アジア2次予選から登場した日本はグループEに入り、シリアに5-0、シンガポールに0-0、アフガニスタンに5-0、カンボジアに3-0で勝利し、3勝1分のグループ1位で3次予選(最終予選)進出を決めました。

 最終予選は2次予選を勝ち上がった12チームを6チームずつ2組に分け、ホーム・アンド・アウェイでの2順の総当たり戦 (各チーム10試合ずつ)を実施。各組上位2チームが本大会の出場権を獲得します。​​日本は、サウジアラビア、オーストラリア、アラブ首長国連邦、イラク、タイと同組のグループBに入りました。

 初戦のホームで行われたアラブ首長国連邦との試合は、本田圭佑​​(ほんだ けいすけ)選手のゴールで先制するもその後逆転を許し1-2で落としてしまい、苦しいスタートとなりました。第2戦のアウェイで行われたタイ戦は原口元気(はらぐち げんき)選手、浅野拓磨(あさの たくま)選手のゴールで2-0で勝利しました。

 ホームとなる日本で行われたイラク戦は、原口選手のゴールで先制しながらも、後半に追いつかれてしまいます。しかし、ロスタイムに山口蛍(やまぐち ほたる)選手の劇的ゴールで2-1で勝利し、2連勝。続くアウェイで行われたオーストラリアとの試合を1-1で引き分けましたが、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、タイとの試合で3連勝を果たします。

 その後、イラクとの試合は1-1の引き分け。ホームで行われたグループリーグ突破のライバルであるオーストラリアに浅野選手、井手口陽介(いでぐち ようすけ)選手のゴールで2-0にて勝利します。最終戦のサウジアラビアには0-1で破れてしまいましたが、6勝2分2敗のグループ1位で6大会連続6回目のワールドカップ本大会進出を決めました。

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ワールドカップ2018本大会での日本の活躍

 ワールドカップ本大会では、欧州予選グループEを首位で突破したポーランド、アフリカ予選グループDを首位通過のセネガル、南米予選を4位で通過したコロンビアと同組のグループHに入りました。FIFAランキング61位の日本にとって、すべてが格上との対戦となりました。​​

 初戦は4年前のブラジル大会グループC第3戦で対戦し、1-4と大敗したコロンビアとの再戦。開始早々、コロンビアの選手が決定機をハンドで阻止したとして一発退場になり、この反則で与えられたPKを香川真司(かがわ しんじ)選手が決めて日本が先制しました。

 直後にFKを決められ同点に追いつかれますが、試合後半は数的優位を活かして攻め込み、73分に、CKを大迫勇也(おおさこ ゆうや)選手が頭で合わせて2-1で勝利。ワールドカップ史上初めて、アジアのチームが南米のチームを破った歴史的な勝利となり、サランスクの奇跡と呼ばれました。
 
 第2戦はサディオ・マネ選手、カリドゥ・クリバリ選手ら名手を擁するセネガルと対戦。セネガルは初戦でポーランドを破っていました。マネ選手のゴールで先制を許すも、34分に、乾貴士(いぬい たかし)選手の巧みなシュートで同点に追いつきます。

 後半もセネガルに勝ち越されましたが、78分に、乾選手のアシストから途中出場の本田選手が同点ゴールを決めました(本田選手はワールドカップ3大会連続得点)。2度のリードを許しながらも2-2の引き分けに持ち込み、勝ち点4でセネガルと並びグループ首位に立ちました。 

 第3戦では、世界的FWロベルト・レヴァンドフスキ選手を擁するポーランドと対戦。ポーランドは2連敗で既に敗退が確定していました。引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる日本は、1・2戦からスタメンを6名入れ替えたましたが、59分に、ポーランドに先制されます。

 その頃、同時刻に他会場で行われているセネガルvsコロンビアでコロンビアが先制し、両会場ともこのままのスコアで終了すれば、日本が決勝トーナメントに進出する希望が出てきました。1点負けている状況の日本は試合終盤、自陣でボールを回しながら時間を消費。観客席からブーイングを浴びながら試合終了を迎えました。​

 グループHはコロンビアが2勝1敗(勝ち点6)で1位通過。日本とセネガルが1勝1敗1分け(勝ち点4)、得失点差(0)・総得点数(4)・直接対決の結果(引き分け)で並びましたが、警告や退場数によるフェアプレーポイントで日本が2ポイント優位になり(日本4:セネガル6)、日本が2位で決勝トーナメントに進出しました。フェアプレーポイントが順位判定の決め手となったのは、ワールドカップ史上初めてのことでした。日本のグループリーグ突破は2002年日韓ワールドカップ・2010年南アフリカワールドカップに続く2大会ぶり3回目となりました。

 初のワールドカップベスト8入りを目指す日本は、グループGを3連勝で1位通過したベルギーと対戦。エデン・アザール選手、ケヴィン・デ・ブライネ選手、ロメル・ルカク選手、ティボー・クルトワ選手といった世界的スターを揃え「黄金世代」と称されたベルギーを相手に前半を0-0で折り返すと、後半開始3分に原口選手、7分には乾選手がゴールを決め2-0とリードしました。

 しかし絶体絶命に追い込まれたベルギーはDFが前線に攻め上がるなど猛攻に転じ、69分に、ヤン・フェルトンゲン選手、74分に、マルアン・フェライニ​​選手がセットプレーから立て続けにヘディングで2得点、日本は同点に追いつかれました。

 後半アディショナルタイム4分にラストプレーで、日本はCKのチャンスを掴みましたが、キッカーを務める本田選手が蹴ったボールはGKティボ・クルトゥワ​​選手の両手に吸い込まれ、ベルギーの高速カウンターを受けることに。

 クルトワ選手からデ・ブライネ選手、そこからトーマス・ムニエ選手からのグラウンダーのクロスをルカク選手がスルーして、最後はナセル・シャドリが決めて、逆転を許してしまい(ロストフの14秒)、そのまま2-3で敗れました。

 W杯決勝トーナメントにおいて2得点差からの逆転は、1970年ワールドカップメキシコ大会でイングランドが西ドイツに2-3で敗れた準々決勝戦以来、じつに48年ぶりの出来事でした。日本は試合には敗れたものの、その評価は高く、海外メディアから称賛する報道が相次ぎました。

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