日本代表MF原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)が、オンラインでのメディア対応を行った。
2日に行われたパラグアイ代表戦では、MF鎌田大地とともにインサイドハーフで先発出場し、61分までプレー。浅野拓磨の先制点と三笘薫の3点目をアシストし、4-1の勝利に貢献していた。原口は同試合を振り返って、「いつも通りウニオンでやっているようなプレーが出せた」とコメント。「所属クラブでは3ボランチのような形でやっていて、すごく守備の強度は求められている。(パラグアイ戦)審判が少し吹きやすいタイプだったので、結構激しくいくとファールも多かったが、審判が流すタイプだったら、もっとボール取れたと手応えもあります」と、守備に手応えを示した。
2アシストが両方とも左足だったことについては「たまたま」としつつ、「でもここ数年アシストの数は確実に増えていて、ポジションが真ん中に移ったというのもあるし、その感覚はあります。数字的にもどんどん増えているので、(世間的に)あまりイメージはないと思うけど、その能力は個人的には開花してきている。8番の役割としていいことだと思います」と、ラストパスの精度向上を実感している。
6日には『国立競技場』でブラジル代表と対戦する。原口は「まず失点しないことが大前提。早めに失点すると相手も世界一うまいチームなので、簡単にはがされ続けてなかなか苦しい状況になる。なるべく耐え続けること、その上でボール奪ったときに僕たちの時間を作れるかがポイント」とFIFAランク1位を警戒しつつ、「格上だとは思っているんですけど、勝てないとは思っていないですし、彼らを倒していかないと目標は達成できない」と“打倒王国”への意気込みを示した。
「(ブラジル戦は)シンプルに勝ちたいです。勝っている日本代表を見せたいですし、今世界で一番と言っていいチームなので、その相手に対して、受け身になって2点、3点失点して負ける姿は見せたくない。国立、ブラジル、いろいろ期待される要素があるなかでW杯で期待してもらえるような試合を見せたい」
また、開幕まで残り5カ月のカタールW杯本番に向けて、スタメン奪取に向けての意欲も語っている。
「僕は何度も言っていますけど、そういうの(出なくてもチームを支える枠と言われること)が嫌で、ピッチでのプレーだったりパフォーマンスが一番の価値だと感じています。それを奪い取るために、残りのチャンスで最低限パラグアイ戦のパフォーマンスを出す、続けていく事が大事。さらに強い相手なので次チャンスがあれば、いいものを見せたい。チャンスかなと個人的には思っています」
「同じパフォーマンスだったら、今まで出ている選手から奪うことは難しい。それを上回っていくことが僕には必要。前回のように数字もそうですし、今出ている8番の選手たちの良さのビルドアップに関して言えば彼らに分があるが、そこの精度も上げていかないといけない。前回の試合ではそこら辺で引っかかるシーンもあったので、底上げプラス良さのバランス。攻撃だけになっても良くない。チームのためにしっかりビルドアップするというのも伸ばさないといけない」