日本代表DF中山雄太(ズウォレ/オランダ)が、オンラインでのメディア対応を行った。
2日に行われたパラグアイ代表戦では後半の頭から出場し、左サイドバックとしてプレーした。中山は同試合を振り返り、「僕自身、数字を残せるようなシーンもあったので、自分にとってあまり出来は良くなかった。全体的にもっとできたなと、いつもありますけど、あの試合は結構ありました」と反省点を口に。また、同試合でデビューを飾った伊藤洋輝との競争にも言及している。
「学ぶ部分はたくさんありましたし、どの選手からもいいところを盗もうとしています。同じポジションでプレーした分、学ぶ部分は多かったので、そこはしっかりといただいて、自分自身の成長につなげたいです」
6日にはブラジル代表と対戦する。中山は「強豪国とやる試合はリスペクトし過ぎないことが大事」と語り、FIFAランク1位の“王国”の胸を借りる一戦について次のように語った。
「現状は力試しであるという感覚は悔しいが、現実的に受け止めなければいけない部分。今ある力で全力でぶつかることは変わらないですが、そのなかでW杯を見据えて強豪国とやる上で、何ができて、何ができないかをしっかり整理できるようにしたいです。しっかりチャレンジする部分は、親善試合だからこそ増やしてもいいかなと思っています。そこでエラーだったり成長や得られるものを整理することが大事。今あるもの、プラス新たな挑戦が必要になると思います」
2019年1月から所属してきたズウォレは、今季のエールディヴィジで最下位に終わり2部降格が決定。今夏に同クラブとの契約満了を迎える中山は、3年半を振り返って次のように語っている。
「僕の中でどれというより、すべて変えるつもりで海外に行っていますし、わかりやすく言うと、日本にいたときと海外の3年半でプレースタイルは明らかに変わったと思います。それを求めて海外に行きましたし、それが全てです。考え方だったり、プレーの基準であったり、自分自身を壊して再構築した感覚があります」
また、5カ月後に開幕するFIFAワールドカップカタール2022でのメンバー入りに向けてもコメント。「成長を基準で考えると、出ることが最終目標じゃないですし、出てしっかりと活躍して結果を残すということが現時点での目標。どちらかというと、(出場が)狙える立場どうこうより、単純に成長して、その先に掲げている目標があるので、現実的に地に足付けて、何が必要でどこを伸ばさないといけないのかを日々クリアにして整理している作業をしている感覚です」と、さらなる成長への意欲を示している。