キリンチャレンジカップ2022が6日に行われ、日本代表とブラジル代表が対戦した。
新国立競技場で初となる代表戦は、FIFAランク1位のブラジルを迎えての大一番。開幕まで残り5カ月のFIFAワールドカップカタール2022本戦に向けて、過去12回対戦して一度も勝ったことのない(2分10敗)“王国”に胸を借りる。森保一監督は2日に行われたパラグアイ代表戦(○4-1)からスタメンを大幅に入れ替え、戦前の予告通り、右サイドバックに長友佑都、左サイドバックに中山雄太、センターフォワードに古橋亨梧を置いて試合に臨んだ。一方、ブラジルは5-1で勝利した韓国代表戦からスタメンを4人変更し、アリソンやヴィニシウス・ジュニオールらが先発に名を連ねた。
4年7カ月ぶりの対戦は、大粒の雨が降るなかキックオフ。2分、いきなりブラジルがチャンスを迎える。ヴィニシウスの折り返しをボックス中央で収めたネイマールが、ヒールでDFラインの背後にパスを通す。抜け出したルーカス・パケタが右足でゴールを狙ったが、左のポストを叩いた。
日本はマイボールの時間で恐れずにボールをつないで前進を試み、伊東純也の右サイドを中心に攻めるが、なかなかシュートまで持ち込むことができない。徐々にブラジルが攻撃のテンポを上げ、日本は防戦一方に。それでもゴール前に人数をかけてスペースを消し、シュートを打たれてもGK権田修一が好セーブを披露。前半に得点は生まれず、スコアレスで折り返す。
後半もブラジルのペースで時計の針が進んでいく。65分、アリソンが高い位置まで飛び出して冷静に古橋亨梧をかわし、正確なロングフィードを供給。反応したネイマールが後方からのボールを胸でコントロールし、左足を振り抜くが、シュートはカバーに入った板倉滉のブロックに阻まれる。
オープンな展開となりながらも0-0のまま推移していたが、日本は75分にカウンターを食らってゴール前に押し込まれ、混戦のなかで相手を倒してしまいPK献上。キッカーを務めたネイマールは、権田の逆を突いてネットを揺らし、ブラジルが先制する。ネイマールは日本戦で5試合連続の得点となり、通算9点目となった。
日本の反撃は及ばず、試合はブラジルが1点のリードを守り切ったまま終了。日本はまたしてもブラジルの壁を破ることはできなかった。日本代表の次戦は10日に行われ、『ノエビアスタジアム神戸』でガーナ代表と対戦する。
【スコア】
日本代表 0-1 ブラジル代表
【得点者】
0-1 77分 ネイマール(ブラジル)
【スターティングメンバー】
日本(4-3-3)
権田修一;長友佑都(81分 山根視来)、板倉滉、吉田麻也、中山雄太;原口元気(46分 鎌田大地)、遠藤航、田中碧(81分 柴崎岳);伊東純也(73分 堂安律)、古橋亨梧(67分 前田大然)、南野拓実(73分 三笘薫)
ブラジル(4-4-2)
アリソン;D・アウヴェス(71分 T・シウヴァ)、マルキーニョス、ミリトン、G・アラーナ;ハフィーニャ(63分 ジェズス)、フレッジ(71分 リシャルリソン) 、カゼミーロ(85分 ファビーニョ)、ヴィニシウス(63分 マルティネッリ);L・パケタ(85分 ギマランイス)、ネイマール