6日、キリンチャレンジカップ2022の日本代表vsブラジル代表が国立競技場で行われ、0-1でブラジルが勝利を収めた。

7大会連続7回目のワールドカップ出場となる日本と、22大会連続22度目のワールドカップ出場となるブラジルの一戦。2017年11月以来、4年半ぶりの顔合わせとなった。

2日にパラグアイ代表と対戦し、4-1で勝利している日本はスタメンを8名変更。最終予選で主軸を務めていた選手たちがスターティングメンバーに並んだ中、右サイドバックに長友佑都を起用。またインサイドハーフにはパラグアイ戦に続いて原口元気を起用した。

対するブラジルは2日に韓国代表と対戦し5-1で勝利。日本戦に向けては、ネイマール、ヴィニシウス・ジュニオール、カゼミロといった錚々たるメンバーがスタメンで出場した。

2分、ヴィニシウスが仕掛けると中央のネイマールにパス。ボックス内でパスを受けたネイマールはコントロールミスかと思われたが、ヒールでパス。完全に裏に抜けたルーカス・パケタがフリーでシュートも、左ポストに嫌われた。

日本は立ち上がりから積極的なプレー。パスで繋ぐだけでなく、ドリブルで運び出すなどして互角に戦う。

12分には日本の生命線である伊東が仕掛け。吉田の縦パスを遠藤が繋いで原口へ。その原口からパスを受けた伊東が縦に仕掛けてギリェルメ・アラーナを振り切るが、クロスはブロックされる。

すると19分にブラジルがワンチャンスを決定機に。ネイマールのパスを受けたハフィーニャがボックス内右でフリーとなりシュート。しかし、これはGK権田が足でなんとかセーブする。

23分には日本が決定機。左CKを獲得すると伊東のクロスにボックス内で遠藤がヘディングで合わせると、最後は古橋が詰めるもゴールとはならない。

ブラジルは26分にチャンス。FKからハフィーニャがクロス。これをカゼミロがヘッドで合わせるが枠の外。その後の流れからネイマールがボックス手前から右足シュートを放つと、シュートはゴールに飛ぶがGK権田がスーパーセーブを見せてゴールを許さない。

30分頃から徐々にブラジルが攻勢に出て押し込んでいくと、33分にネイマールの仕掛けを板倉が止めたが、ボックス手前左でFKを獲得。これを直接狙ったが、壁に直撃した。

ブラジルはさらに攻勢を強めると、ダイレクトプレーやドリブルでの持ち出しなどで日本ゴールに迫る回数を増やしていく。それでも日本はしっかりとブロックを作り凌ぎ、前半をゴールレスで終える。

前半を無失点で耐えた日本は、ハーフタイムで原口に代えて鎌田大地を投入。パラグアイ戦では1ゴール1アシストを記録しているだけに、大きな期待がかかる。

すると54分、日本はビルドアップを試みるが吉田から南野へのパスはカットされる。するとそこから繋がれ、最後はフレッジの落しをネイマールがシュート、しかし遠藤が顔面でブロックする。

さらに57分にはネイマールからのフィードを完全にフリーで抜け出したダニエウ・アウベスがボックス内右でヘッドで折り返すと、最後はハフィーニャが右足でシュートも枠を外れる。

すると日本は58分、右サイドで伊東と長友が崩すと長友がクロス。ブロックされるも南野がシュートを放つが、これはブロックされる。

ブラジルは63分にヴィニシウス・ジュニオール、ハフィーニャの両ウイングを下げ、ガブリエウ・マルティネッリ、ガブリエウ・ジェズスを投入。攻撃のカードを切ってくる。

日本も67分に古橋を下げて前田大然を投入。セルティックの選手同士で交代し、攻撃を活性化させにいく。

すると72分に日本がチャンス。右サイドを伊東が縦パス。前田が寄せると相手のパスを南野が拾いカウンター。最後は南野のパスに対して前田が裏で粘ると、最後は中山のクロスをファーサイドで伊東がボレー。これは枠を捉えられない。

日本は73分に伊東と南野を下げて、堂安律と三笘薫を投入。日本も前線の選手を代えて攻撃の違いを出しにいく。

すると75分、ブラジルはネイマールがドリブルで仕掛けてシュート。これはGK権田がセーブ。こぼれ球にリシャルリソンが詰めると、倒されるもこぼれ球をガブリエウ・ジェズスがシュート。これはクロスバーに直撃。しかし、主審の笛が鳴り、PKがブラジルに与えられる。

このPKをネイマールが蹴ると、GK権田の動きを見てゴール左にしっかりと沈める。

粘りを見せていた中でビルドアップを奪われてからの流れでPKを与えて失点してしまった日本。残り10分で同点に追いつくべく、長友と田中を下げて山根視来、柴崎岳を入れ、システムを[4-2-3-1]に変更する。

すると86分、日本は三笘が左サイドでドリブルを仕掛けると、鎌田とのワンツーでボックス内でリターンを受けようとしたが、相手に倒されるもPKはもらえない。

最後まで日本は攻勢を止めず、ブラジルゴールを目指していくが1点が遠くタイムアップ。善戦したが0-1で敗れ、ブラジル戦初勝利とはならなかった。

日本代表 0-1 ブラジル代表
【ブラジル】
ネイマール(後32)