日本代表DF山根視来(川崎フロンターレ)が8日、メディア対応を行なった。

 日本代表は6日のキリンチャレンジカップ2022でブラジル代表と対戦。77分のネイマールのPKが決勝点となり、0-1で敗れている。81分に長友佑都との交代でピッチに立った山根はブラジル戦での自身のプレーについて、「ブラジル戦は10分ちょっとのプレーでしたけど、相手がリードしてボールを奪いにこない状況の中で、あまりボールに触る機会が作れませんでした。もっとボールを呼び込んで右からも攻撃を仕掛けることができればよかったかなと思います」と振り返り、2日に対戦したパラグアイ代表やブラジル代表のプレーについては以下のように語った。

「単純に速い、強い、とは思うので、予測の部分をしっかりする必要があるとは思いました。ブラジル戦はほとんど外から見ていたので、外で見ているのと、中で実際に対戦するのとでは違うと思いますが、トップスピードでも技術が落ちないですし、狭い局面でも少しボールを浮かせて入っていけるところとか、そういったところに差はあるのかなと感じました」

 ブラジル戦で日本は枠内シュート0本に終わり、ほとんどチャンスを作ることができなかった。攻撃面について山根は、「単純にサイド攻撃でクロスを上げ切る、中に入っていくということではあると思いますけど、それにプラスでコンビネーションのところでインサイドハーフとFW、サイドバックの3 人が絡んでいくことが重要だと思います」と分析し、ボールを保持する時間を増やす必要があるとも語った。

「守備の時間が長くて攻撃のエネルギーが残っていない状況がありました。相手の陣地で少し保持する時間を作れれば、攻撃のエネルギーは戻ってくるので、守備に追われている時こそボールを保持する時間を大事にできればとは思います」

 ブラジル戦では左サイドバックを務めることが多い長友が右サイドバックに入った。対峙したヴィニシウス・ジュニオールに決定的な仕事をさせなかった長友のプレーについて山根は、「インテルでずっと出ていた選手なので、やはり守備の対応はすごいなと思いました。ああいった相手に対するモチベーションの作り方もさすがだなと感じました」と感想を述べ、メンバーへの生き残りについては、複数のポジションをこなすポリバレント性が重要であるとしつつ、右サイドバックへのこだわりも強調した。

「こういった大会に選ばれるためにはユーティリティ性は大事なことだと思います。ただ、自分のポジションへのこだわりもありますし、数多くこなさないと得られない経験値もあると思います。自分はできるポジションで最大限のプレーを見せるだけだと思います」

 日本代表の次戦は10日に開催されるガーナ戦となっている。