日本代表に選出されているMF鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)が8日、パラグアイ代表&ブラジル代表と対戦した『キリンチャレンジカップ2022』を振り返り、10日と14日に行われる『キリンカップ2022』に向けた意気込みを口にした。
代表では初めてインサイドハーフのポジションでプレーするなど、これまでの試合を振り返った鎌田は「ある程度は違うポジションでもできることを見せられていると思うし、いつも通りのプレーはできている」とコメント。ここまでは、フランクフルトで見せているようなプレーができていることを強調し、世界トップレベルのブラジルとの試合で得た課題や収穫について次のように語った。
「ブラジルは本当に強いと実感しましたけど、自分たちがブラジルよりも劣っているのは試合前から、(各選手が)プレーしているチームを見ても歴然だった。ああいうチームがW杯優勝を目標にするようなチームだと思うし、彼らと自分たちの差をしっかりと理解して、あとは自分たちが成長するだけ。ああいったチームと試合ができてよかった」
その一方で、「ブラジルはドイツやスペインに比べても現状ではもうワンランク上のチームだと思っている。ただ、ブラジルとドイツ、スペインではやり方も変わってくるし、ネーションズリーグも見ていますけど、強いは強いけどW杯で優勝したときのような強さというか、あの時と比べると苦戦している印象はあるし、ELでスペインの2チームと対戦しましたけど、今の日本ならうまく戦えると思う」とも主張。
ブラジルとの試合に関しては、「守備から攻撃への良いショートカウンターができなかった」と述べ、「守備は頑張って耐えていたけど、攻撃にうまく切り替えれなかったし、向こうにも失ったときの怖さがなかったと思うので、守備から攻撃への切り替えをもっとうまくできるようになれば、もっと上のチームとも良い戦い方ができるのかなと思う」と続け、ボールを奪ったあとの最初のパスの精度や、ボールの奪い方の部分が良くなかったと指摘。
さらに、自身がELでバルセロナと対戦した際、70%を超えるポゼッションを許しながらもチャンスの数で上回ったことを引き合いに出し、「ボールを支配されたり、後ろでブロックを組むことは悪くないけど、ボールをうまくとることが大事」になることを強調。また、「僕たちが引いたらブラジルは崩せなかったし、ブラジルのチャンスもボールを奪ってからの素早いショートカウンターだった。ボールを奪ったあとにスペースができてチャンスになるのが現代サッカー。ボールを保持できるときはするけど、それよりは奪ってからどれだけ早く相手のゴールに向かえるかがすごく大事になってくる」との考えを口にした。
そして、中学、高校時代を過ごした関西で行われるキリンカップに向けて、「どういう風にプレーするかはわからないですけど、チームとして勝ち切って尚且つ個人でも試合に出たときは得点など目に見える結果を残せればいい。ちょうど友達や家族も関西にいるので、良い結果を見せることができたらいいなと思います」と、凱旋試合にもなる一戦での活躍に意欲を見せた。