日本代表のDF山根視来(川崎フロンターレ)が、ブラジル代表戦を振り返った。

日本代表は6日、キリンチャレンジカップ2022でブラジルと対戦。FIFAランキング1位の王国を相手に粘り強い守備を見せたが、77分にPKで失点すると、0-1で敗れた。

スコアで見れば惜敗も、ブラジルのシュートが18本に対して、日本はわずか4本。内容では終始圧倒され、攻撃の糸口を最後までつかめなかった。

長友佑都との交代で後半途中から出場した山根も、スピード感という面で大きな課題を感じたようだ。

「ブラジル戦は10分ちょっとぐらいですけど、相手もリードしていてあまり取りにこない状況の中で、自分がどう攻撃していくかでしたが、あまりボールを触る機会がなかったです」

「(海外の選手は)単純に早い、強い。予測を早くしなければいけないというのはあります」

「自分の強みは出せていると思いますが、そこだけでは世界相手では難しいので、他にも目を向けることが大事だと思います」

「ほとんどの時間は外で見ていたので中で感じるものは違いますが、トップスピードでも技術が落ちない、狭いところでも浮かして繋いでくというのを見て、その差はまだまだあるなと感じました」

また、本職は左サイドバックでありながらも、自身の主戦場である右サイドバックで先発した長友については「キャリアのほとんどを左SBでプレーされていると思いますが、インテルでずっとプレーしていた選手ですし、守備対応はすごい。ああいう相手へのモチベーションの作り方というのは、さすがだなと思いました」と、経験豊富なチームメイトへリスペクトを示した。

一方で、カタール・ワールドカップ(W杯)でのメンバー入りを懸けたサバイバルに向けては、右サイドバックというポジションへのこだわりを語りつつ、自身の強みを表現したいと意気込んだ。

「こういう大会に選ばれる中で、ユーティリティ性は大事なポイントだと思います。ただ、自分はこのポジションをずっとやってきて、自分のポジションに誇りもあります。数多くこなしていなければいけない経験値もあると思うので、自分ができる最大限のことを表現するだけだと思っています」