今年だけで5回も無得点ゲームが
これまで北中米カリブ海の強豪といえばメキシコ代表とのイメージがあったが、今はその序列が崩れつつある。メキシコも今年のワールドカップ・カタール大会出場は決めているものの、北中米カリブ海ではカナダ代表が大きな話題を集めた。
カナダは北中米カリブ海予選の最終ラインを首位で通過しており、メキシコより勢いがあったのは明らか。ライバルのアメリカ代表も近年は若手の成長が著しく、ヤングな集団が世界的に注目を集めている。
一方のメキシコはというと、ゴールが奪えない。これは予選最終ラウンドでも起きていた問題だが、メキシコは今年に入ってからだけでも実に5回も無得点ゲームがある。
予選の最終ラウンドでもコスタリカ、アメリカとスコアレスドロー、4月のグアテマラ代表とのテストマッチもスコアレスドロー、今月に入って3日のウルグアイ代表戦は0-3と完敗を喫し、続く6日のエクアドル代表戦はまたしてもスコアレスドローだった。
前線にはウォルバーハンプトンでプレイするラウール・ヒメネスが構えているのだが、思うように得点が増えない。米『ESPN』はワールドカップ本番へ向けて準備が整っていないと見ているが、確かにこの攻撃力では厳しいかもしれない。
それこそチチャリートことハビエル・エルナンデスやカルロス・ベラといったアメリカ・MLSで結果を出している経験豊富なアタッカーたちに頼りたいところもある。
今月は12日にCONCACAFネーションズリーグでスリナム代表、15日にジャマイカ代表とのゲームを控えているが、ここで攻撃陣は結果を出せるか。メキシコ代表といえば1994年のアメリカ大会から7大会連続でベスト16入りを果たしていることで有名だが、このままではカタール大会でそれが途切れることもあるかもしれない。