アラベスへのレンタル移籍は機能しなかった

ルイス・スアレスやエディンソン・カバーニらベテランが今も主力を務め、苦しみながらも何とか今年のワールドカップ・カタール大会出場権を手にしたウルグアイ代表。

今後の課題が世代交代にあるのは間違いないが、そのチームで注目を集めているのが20歳のFWファクンド・ペリストリだ。

右サイドからの仕掛けを得意とするペリストリは、2020年に国内の名門ペニャロールからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。2021年冬からはスペインのアラベスにレンタル移籍していたのだが、アラベスでは全35試合に出場して未だ0ゴール0アシストと結果が出ていない。マンUサポーターの中には武者修行に出ているペリストリのことを忘れていた人もいるかもしれない。

1年半近く結果が出ていないのは気がかりだが、ウルグアイ代表の方では期待が大きい。今年1月に代表デビューすると、重要な南米予選でも先発に抜擢され、2月のベネズエラ戦では2アシストを記録。

今月の3日に行われたメキシコ代表との親善試合にも右のウイングで先発して1アシストを記録しており、クラブと代表では評価が分かれている。

スペイン『as』はペリストリを信頼し続けるウルグアイ代表監督ディエゴ・アロンソの判断を謎めいていると取り上げており、クラブで結果を出していない若手を代表で重用するケースも珍しい。

気になるのは所属元のマンチェスター・ユナイテッドの判断か。新シーズンからはエリック・テン・ハーグが指揮官に就任するが、同メディアもテン・ハーグがウルグアイ代表で印象的なペリストリにチャンスを与えるか注目している。

ウルグアイにとっては世代交代へ貴重なピースの1人なのだろうが、まだ5大リーグでの実績は皆無に近いと言っていい。アラベスへのレンタル移籍は思うように機能しなかったが、W杯イヤーにペリストリのクラブでの評価はどう変わっていくか。